柔道ニュース
みなさん、こんにちは。
今、ヨーロッパ各国で国際大会が毎週のように開催され、日本選手も派遣されています。
・1月14日~15日 ワールドマスターズ・アルマティ(カザフスタン)
・1月28日~29日 ワールドカップ・ソフィア(ブルガリア)
・1月28日~29日 ベルギー国際大会
・2月 4日~ 5日 グランドスラム・パリ
・2月11日~12日 ワールドカップ・オーバーヴァルト(オーストリア)
・2月18日~19日 グランプリ・デュッセルドルフ(ドイツ)
参加するのは、高校生から日本代表クラスまで、大会により異なります。
異国の地、アウェイの雰囲気、様々な体形や柔道スタイルの選手等、たくさん経験を積んで、課題の発見や克服に活かしたり、オリンピック代表に向けて、結果を残してアピールしたりなど、目的は様々かと思いますが、日頃の成果を試す良い機会です。悔いの残らない試合をして欲しいと思います。
さて、今日のテーマは、『埼玉県柔道紅白試合&テレビスポーツ教室』です。
まず、埼玉県柔道紅白試合からご紹介します。
階級区分や試合方法等の概要は、第63号に記載してありますので、そちらもご覧ください(64号の一部で結果紹介)。
今年は、1月29日(日)に上尾市の埼玉県武道館にて開催されました。また、試合時間は3分でした。
この日も寒い1日でしたが、館内は各道場の代表選手逹の熱い戦いが繰り広げられました。
結果、今年は山崎道場から4選手が見事埼玉県強化選手に選ばれました。
◆2年男子~神崎選手(2年連続、最優秀選手)
◆3年女子~前嶋選手
◆4年女子~山口選手(3年連続、最優秀選手)
◆5年男子~佐々木選手
選手並びにご家族の皆さま、おめでとうございます。
これを励みに稽古に精進され、更に高いレベルを目指してください。
また、84号でご紹介した長谷川選手(田島中3年、新井道場)が、一般の初段の部で見事5人抜きしていました。
さすがは関東中学チャンピオン、全国大会でも2位の選手(決勝では技ありを先取しながら逆転負け)。早くも高校での活躍が楽しみです。
次に、テレビスポーツ教室についてお知らせします。
この番組は、様々なスポーツを取り上げ、その道の一流の指導者や選手が実演を交えて解説してくれる、ためになる番組だと思います。
放送内容は以下の通りです。
【テレビスポーツ教室】
柔道
平成24年2月5日(日)
14:30~15:00
固め技編(再放送)
監修・指導:東海大相模高校柔道部総監督 林田和孝先生
実技:東海大相模高校柔道部
NHK Eテレ(教育)
平成24年2月12日(日)
14:30~15:00
立ち技編~技のかけ方~
監修・指導:東海大男子柔道部監督 上水研一朗先生
実技:東海大男子柔道部
NHK Eテレ (教育)
是非ご覧ください。なお、東海大相模高校の立ち技編(以前の放送分)を持っていますので、ご希望のある方はお声かけください。
平成24年2月1日
【第98号】
みなさん、こんにちは。
最近寒いですね。
年明け以降ずっと気温の低い日が続いている上に、空気が乾燥しています。心なしかマスクをしている人も増えてきたように思います。毎度の事ですが、うがい・手洗い・こまめな水分補給で病気予防に努めましょう。
さて、今日のテーマは『見取り稽古』です。
みなさんは、この言葉を聞いたことがありますか?名前は知らなくても、実際は自然と経験している人も多いと思います。
柔道に限らず、剣道や弓道など他の武道でも使われる言葉です。
自分で体を使って練習する事だけが稽古ではなく、他人の稽古を見て参考にしたり、先生が他の人に教えているのを見聞きして、自分に活かせる事がないか考えてみるのも立派な稽古だと思います。
往年の名選手で、現在国士舘大学教授・女子柔道部監督でいらっしゃる森脇保彦先生の話です。森脇先生は、広島県出身。加計中⇒崇徳高⇒国士舘大⇒国士舘大教。 1981年のマーストリヒト世界選手権優勝、幻となりましたがモスクワ五輪代表など。また、麻美子先生の学生時代の恩師でもあります。
森脇先生が崇徳高校に入学当時、3年に川口氏(ミュンヘン五輪優勝、ルートヴィヒスハーフェン世界選手権優勝)、2年に南氏(ローザンヌ、ウィーン世界選手権2連覇)など錚々たる先輩がいらっしゃいました。これだけの選手が一つの高校から同じ軽量級で、しかも連続して輩出されることは、他に例が無いのではないかと思います。当時インターハイ個人戦軽量級をこの3選手で3連覇しました(1968年~1970年)。当時は、今のように7階級ではなく3階級(軽量級・中量級・重量級)しか無い時代ですから、尚更凄い記録です。世界選手権も、6大会(隔年開催、1971年~1981年)この3選手が日本代表で、大会自体が中止になった年を除く5大会で金メダル4つです。
森脇先生は、強い先輩達に稽古をつけてもらったり、アドバイスも頂いたそうですが、自らも観察して真似てみたり、技の極意を盗んだりしたそうです。やがて新しい技を身につけて柔道の幅を広げ、その後の活躍に繋げていったのだそうです。
また、もうひとつ興味深い話もされています。それは『投げられて学ぶ』です。稽古の中で、こうすれば相手に投げられるだろうと予想しながら、わざとそういう体勢になって投げられる事で、逆に自分が投げる時の崩しや作りを覚えていったのだそうです。
相手を投げる事や、投げられないように踏ん張る稽古なら誰もがやっていますが、こういう稽古法もあったのかと勉強になりました。
もうひとつご紹介します。女子柔道の草分けである山口香先生(都立高島高⇒筑波大⇒現在筑波大大学院教。ウィーン世界選手権優勝など)は、格下の相手と乱取りをする時は、わざと相手有利に組ませて、その不利な組み手からどう凌ぎ、挽回するかの練習をしていたそうです。
一流になる人は意識が高いので、色々な創意工夫の稽古を積み重ねておられると感じました。
みなさんも『さらにステップアップするためには何が必要か』を考え、日頃の稽古で工夫してみる事を是非お勧めします。
平成24年1月17日
【第97号】
新年明けましておめでとうございます。
昨年中は、たくさんの皆様からご愛読頂きまして有難うございました。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
なかなか更新出来ず申し訳ありません。
年末年始は如何お過ごしでしたか?
おそらく多くの道場で、一番長い休みの期間だと思います。山崎道場も同様です。しっかりトレーニングをして体力強化に取り組んだ子と、残念ながらそうしなかった子とでは、確実にその後の成長に違いが現れるはずです。
道場の稽古に加え、日々わずかな時間でも良いのでトレーニングをして下さい。1日2日では効果は出ませんが、3ヶ月、半年、1年と続けていくうちに必ず目に見えて効果が出てきます。『継続は力なり』です。
さて、年末年始に色々なスポーツを見ました。勉強になった事柄を少し紹介します。
まず、年末に行われたレスリングの全日本選手権。
以前当欄でも取り上げた伊調馨選手が圧倒的な実力の違いを見せて優勝しました。聞けば、ロンドン五輪の金メダルを目指して、男子の強化合宿に毎回参加しているのだそうです。スピードとパワーに勝る男子選手と組み合ったり、一緒にトレーニングしたりする事で、自然と培われる物があると思いますし、そうした努力が自信にも繋がるはずです。
次に、1月2日・3日に行われた箱根駅伝で、驚異的な新記録で優勝した東洋大学です。1年前に新記録で優勝した早稲田大学に僅か21秒差で敗れました。その悔しさからでしょう。翌日1月4日の朝6時から練習を再開し、臥薪嘗胆の思いで1年間頑張ったそうです。
今回の結果も、『これだけ苦しい練習を積んだのだから負けるはずがない』という努力から生まれた自信ではないでしょうか。
何事も継続する事は、本当に難しいと思います。しかし、日々の努力は、いつか必ず自分に跳ね返ります。
話を戻します。レスリングの55㌔級では、五輪3連覇を狙うベテランの吉田選手と、以前当欄でも取り上げました、柔道出身の高校生・村田選手が決勝進出し優勝を争いました。結果は吉田選手が勝ちましたが、確実にその差が縮まっていると感じました。
伸び盛りの時期だけに、1年後には逆転している可能性もあるかもしれません。ロンドン五輪の代表は吉田選手に決まりましたが、次を目指して是非頑張って欲しいと思います。
日本のレスリング界にとっても、王者が元気なうちに若手が成長して、王者を脅かす存在になることが、理想的だと思います。
柔道でも女子の48㌔級や52㌔級など、非常に高レベルの代表争いを繰り広げている階級もあります。是非とも若手とベテランが切磋琢磨しあう、そのような階級が増えて欲しいものです。これは、特に男子・重量級に期待したいことです。
さらに、強く感じたことがあります。
レスリングでは、吉田選手や伊調選手など一部の選手は、昨年末にロンドン五輪の代表が決定しました。これで安心して本番に向けての調整も可能ですし、自分の調子・体調と相談しながら試合のスケジュールも組めます。
一方で、柔道は4月の選抜体重別や全日本選手権が終わった後に代表が決まります。この数ヶ月の差は、選手にとって大変大きなことではないでしょうか。柔道も8月の世界選手権・11月の講道館杯・12月のグランドスラム東京という大会を参考に、例え全員ではなくても、決定するシステム作りが出来ないものかと思います。
最後になりますが、これまで日本が夏季五輪で取った金メダルはトータル何個だと思いますか?
答えは123個だそうです。
そのうち、柔道は35個でトップ。次いで体操の28個、レスリングの24個、競泳の20個、陸上の7個と続きます。わずか5競技で占める割合は、何と92.6%です!
金メダルが全てと言うつもりはありませんが、その後の人生に多大な恩恵を得られることは事実だと思います。選手がより良いコンディションで本番に臨めるように、体制作りをしてあげて欲しいと感じます。
それでは、みなさんが今年1年ケガ無く柔道に取り組めるよう、そして充実した年が送れるよう、心より祈念申し上げます。
平成24年1月6日
【第96号】
みなさん、こんにちは。
この前12月に入ったと思ったら、もう半ばです。
先週は1週間米国からの来客がありました。ふと感じた事の1つに、『真珠湾攻撃』 がありました。特に話題になった訳ではありませんが、彼ら同志の会話から、12月8日と言えば真珠湾攻撃の日とすっかり浸透している事が感じ取れました。彼らの立場で考えれば、何ら不思議は無いのですが、日本にいるとあまり話題にならない事だけに、角度を変えて物を見る事の大切さを、改めて気づいた次第です。
さて、今回のテーマは『第31回大沢杯争奪少年柔道大会』です。
平成23年12月11日(日)新座市民総合体育館にて開催されました。
私自身、本大会は2年ぶりの観戦になります。(前回の様子は第12号に記載。よろしかったらそちらもご覧ください)。
この大会は、大沢杯の名前の通り大沢慶巳十段が大会会長をされ、今年もご出席されていました。
これまでは地元埼玉中心に、東京、千葉、神奈川、茨城、群馬、長野の各都県から強豪チームが参加していましたが、今年はこれまでと比べ規模を縮小して、地元の道場中心の大会となりました。
試合は、小学生は団体戦のみ、2・3・4・5・6年の5人戦で、主催の渕辺道場さんが2チーム、他は各1チームで19チームが参加(2年前は36チーム)、中学生は学年・体重無差別、男女のみ分ける個人戦で、男子は37人、女子は12人が参加して行われました(2年前は男子は学年別)。
中学生は、トーナメント方式でしたが、小学生は少し変則的なやり方でしたのでご説明します。
まず、3~4チームで1ブロックを作り、6ブロック作りました。各ブロックでリーグ戦を行い、1位チームが次に進むのですが、ここでもA・B・CとD・E・Fの2ブロックに分けてリーグ戦をします。そして、それぞれの1位チームが勝ち上がって決勝戦を行い、優勝を決めるという方式です。
組合わせと結果は、以下の通りです(敬称略)
【小学生】
A 武里柔道クラブ
小野沢道場
秋元道場
B 荻野道場
新井道場
芝SC少年少女柔道C
C 三芳道場
浅見道場
渕辺道場A
D 郷道場
毛呂山柔道会
三郷少年柔道クラブ
E 柔志館越谷クラブ
笹田道場
新座市柔道会
F 志木市柔道連盟
生沼道場(東京)
根津道場
渕辺道場B
決勝リーグ
秋元道場 1-3 荻野道場
秋元道場 3-1 浅見道場
荻野道場 3-1 浅見道場
三郷少年 3-0 笹田道場
三郷少年 3-2 根津道場
笹田道場 2-3 根津道場
決勝
三郷少年 3-2 荻野道場
【中学生】
男子
優勝 杢(笹田道場/川越城南)
2位 古屋敷(越谷柔道会/明大中野)
3位 樋口(三郷少年/興本扇学園)
3位 島村(三郷少年/三郷栄)
女子
優勝 吉野(小野沢道場/淑徳)
2位 宮崎(八王子体協/打越)
3位 安晝(三郷少年/三郷北)
3位 金内(三郷少年/三郷北)
入賞された方々、おめでとうございます。
小学生で優勝した三郷少年柔道クラブは、中堅の鎌田選手を中心に、核になる選手がいる強みとチームワークの良さが感じられました。また、本来2年生が出場する枠に1年生の女子選手が出ていましたが、動きが良く、ファイトもあって素晴らしいと思いました。
中学生は、学年・体重無差別ということで、様々な対戦がありました。残念ながら、私は決勝しか見ておりませんが、優勝した杢選手は、今年の73㌔級埼玉県優勝で全国中学生大会に出ていました。まだ2年生、大変立派だと思います。また、3位の樋口選手は、今年の全国中学生大会で50㌔級2位でしたが、重量級に混じっての3位も素晴らしいと思いました。もう1つ、戸羽選手(柔志館越谷/田島)も、1年生ながら、準々決勝まで進みました。優勝した杢選手に敗れはしましたが、見る度に体も大きくなり、これからが楽しみだと思います。
みな、次の目標に向かって更なる努力を重ねて欲しいと思います。
平成23年12月13日
【第95号】
みなさん、こんにちは。
早いもので、もう12月。今年も残すところ1ヶ月を切りました。
山崎道場では、年内あと1試合、少年寝技大会で締めくくります。
今年最後の試合です。是非日頃の力をいかんなく発揮できるよう頑張ってください。
さて、今日のテーマは
『柔道グランドスラム東京2011』です。
今年も12月9日、10日、11日の3日間、東京・千駄ヶ谷の東京体育館に世界の強豪が集まります。
元々は、現在の世界ランク制度が始まる際、それまで開催されていた『嘉納治五郎杯国際柔道大会』(男子)と『福岡国際女子柔道選手権大会』という2つの大会を統合して、世界選手権・マスターズの次にランクされる『グランドスラム』大会として2009年に発足しました。
以来、毎年この時期に開催され、今年で3回目となります。
今年は、特に来年のロンドン
オリンピックを見据え、熾烈な代表争いを繰り広げている選手達にとって、極めて重要な大会となります。
各階級の出場選手は以下の通りです(敬称略)。
【初日】
〈60㌔級〉
平岡(了徳寺学園職)
山本(日本体育大4年)
高藤(東海大相模高3年)
川端(国士舘大4年)
〈66㌔級〉
海老沼(明治大4年)
森下(筑波大3年)
福岡(綜合警備保障)
高上(日本体育大2年)
〈48㌔級〉
浅見(コマツ)
福見(了徳寺学園職)
遠藤(筑波大1年)
山崎(三浦学苑高3年)
〈52㌔級〉
中村(三井住友海上)
橋本(金沢学院大4年)
加賀谷(山梨学院大3年)
宮川(小松大谷高3年)
【2日目】
〈73㌔級〉
中矢(東海大4年)
秋本(了徳寺学園職)
大束(旭化成)
齋藤(旭化成)
〈81㌔級〉
中井(流通経済大3年)
川上(國學院大4年)
長島(日本中央競馬会)
春山(国士舘大3年)
〈90㌔級〉
西山(筑波大3年)
小野(了徳寺学園職)
西山(新日本製鐵)
吉田(東海大4年)
〈57㌔級〉
佐藤(了徳寺学園職)
松本(フォーリーフジャパン)
山本(桐蔭学園高2年)
石川(コマツ)
〈63㌔級〉
上野(三井住友海上)
谷本(コマツ)
田中(了徳寺学園職)
安松(環太平洋大2年)
【3日目】
〈100㌔級〉
穴井(天理大職)
羽賀(東海大学3年)
熊代(綜合警備保障)
増渕(旭化成)
〈100㌔超級〉
鈴木(国士舘大教)
石井(日本中央競馬会)
七戸(九州電力)
王子谷(東海大学1年)
〈70㌔級〉
田知本(東海大3年)
上野(三井住友海上)
今井(了徳寺学園職)
大野(立命館大4年)
〈78㌔級〉
緒方(筑波大3年)
佐藤(コマツ)
岡村(コマツ)
池田(自衛隊体育学校)
〈78㌔超級〉
杉本(コマツ)
田知本(綜合警備保障)
橋口(近畿大3年)
市橋(大阪府警)
西田(52㌔級)など、ケガで一部の選手は欠場していますが、ロンドン五輪の代表選手は、ほぼ今回の名簿の中から選ばれると思います。
なお、まだ外国人選手は発表になっていませんが、リネール(100㌔超級・フランス) 、イリアディス(90㌔級・ギリシャ)、トウ・ブン(78㌔超級・中国)など、名だたる強豪選手が参加して欲しいですね。
この大会は、現在日本で開催される唯一の国際大会です。
是非悔いの残らない試合をして欲しいし、見ているファン、特に子供達に夢と感動を与えるような柔道を見せて欲しいと思います。
最後にテレビの放送予定をお知らせします。
放送局は全てテレビ東京です。
◆12月9日(金)
13:25~14:55
19:00~20:50
◆12月10日(土)
13:00~14:23
18:30~20:54
◆12月11日(日)
16:00~17:15
19:54~22:18
平成23年12月5日
【第94号】
みなさん、こんにちは。
昨日は静岡に出張してきました。天気も良かったので、上層部にうっすらと雪化粧をした富士山がとてもきれいに見えました。
先週は長野でしたが、紅葉はきれいなものの、やはりこの時期の長野は既に寒かったですね。
さて、今日のテーマは『谷本歩実先生 柔道教室』です。
何とオリンピック2連覇、しかもオール一本勝ちという快挙を達成、現在は実業団の雄『コマツ』の女子柔道部コーチをされております谷本先生からご指導頂きました。
谷本先生につきましては、宜しければ柔道ニュース第49号をご覧ください。引退された時に書いたものです。
お会いする前から、テレビや試合会場での受け答えぶりや立ち居振舞いから、人間的魅力のある、すばらしい人だと感じていました。そして今回直接ご指導頂き、改めてその思いを強くしました。
まず、今回ご指導頂いた内容ですが、準備運動⇒補強運動⇒寝技⇒立ち技でした。谷本先生は、最初から最後まで、2時間全て陣頭指揮を取って下さいました。しかも、その間少しの淀みもなく流れる水のように、子供達を飽きさせる事なく楽しく学べるように工夫されていました。
一年前まで現役選手だった人です。
自分でやるのと人に教えるのは当然別物であり、しかも多勢の人に教えること、子供に対して教えることは、更にまた別次元の話です。
谷本先生は、見事にこの難題をクリアーされていました。
きっと素養も高く、経験も積んでいらっしゃるのではないかと思います。
今回、立ち技は内股をご指導頂きました。『北京オリンピック決勝戦で、デコス選手から一本取った』あの内股です。
崩し方、入り方、投げ方に至るまで、シャドー打ち込みや、4人打ち込み等も含め、貴重なコツも伝授頂きました。更に、この内股を初めて習った大石道場でのエピソードや修得に向けて工夫した話なども交え、世界の頂点に立った人でも最初から上手だった訳では無く、努力の大切さも説明してくださいました。
最後は、オリンピックの金メダルまでご披露頂き、子供達は見たり触ったり、大喜びでした。色紙のサインも、一枚一枚丁寧に気持ちのこもったものでした。
限られた時間でしたが、子供達にとって、一生の思い出になった事と思います。
最後になりましたが、すばらしい実績と、直前(前々日)にも講道館でブータン国王に井上康生氏らと柔道を披露されるなど、ご多忙の先生が、わざわざ郊外の町道場まで来てご指導頂けるという事は、普通はあり得ない貴重な事です。山崎道場の子供達は恵まれているなと思うと共に、山崎先生にあらためて感謝したいと思います。
平成23年11月25日
【第93号】

みなさん、こんにちは。
11月も中旬に入り、昨日はだいぶ寒くなったと思ったら、今日はかなり暖かくなりました。最近風邪もはやっているようです。いつも言うようですが、寒暖差が激しいと疲れたり体調を崩すことが多い気がします。一度風邪をひくと、本調子に戻るまでしばらくかかります。未然防止に勝るものはありません。体調管理に気を付けてください。
さて、今回のテーマは『卒業⑥・恵太』です。
息子が中学受験をするため、柔道から一旦離れることになりました。
息子の事なのでここで取り上げるつもりは無かったのですが、山崎先生はじめご父兄の方から、有難いお言葉を頂戴し筆を執りました。
柔道を始めたきっかけ、その後の経験による変化については第51号に、柔道による年代を越えた家族の絆については、第50号に書いております。宜しかったらそちらもご覧ください。
息子は、小1の9月に山崎道場に入門させて頂きました。
4年という月日は、過ぎてみると本当に早いものです。
入門が決まった日の夜、私ははやる気持ちを抑えきれなくて柔道着を衝動買いしてしまいました。とにかく息子の柔道着姿が早く見たくて、名前も手書きで、すぐに洗濯して夜中にドライヤーをあてて乾燥させ、翌朝の稽古に無理やり間に合わせました。
これほど嬉しい気持ちになったのは、『やっとの事で子供を授かった日』と、『大手術の末に子供が産まれた日』以来の事でした。
先日、最近入門した子がその柔道着を着ているのを見て、無性に懐かしく当時を思い出しました。
当時の練習場所は、合気道道場(プレハブの20畳ほどの道場、既に取り壊されている)と草加東高校でした。
息子が柔道着を着て柔道場で体操をしている姿、整列して先生のお言葉に耳を傾けている姿が、今でも昨日の事のように瞼に焼き付いています。
とは言え、息子にしてみたら自ら進んで始めた訳じゃなし、近所の友達や知り合いがいるでもなし、日曜は朝6時前に叩き起こされ6時半前には出発(当時は7時半練習開始)ですから、大変な『修行』だったと思います。
そんな訳で、柔道は始めたものの、運動神経も無ければやる気も無いという、手のかかるタイプで、熱心にご指導くださる先生方には、申し訳ないやら恥ずかしいやらの日々でした。
そんな息子も、継続は力なりで、精神的にも肉体的にも、息子なりにではありますが、成長してくれたのではと感じています。
一方で、柔道を始める前からの習い事がたくさんあり、尚且つ本人も家内もそれらの継続を希望したため、少ない練習日に遅刻をせざるを得ませんでした。特に立ち技練習の日にその傾向が強かったので、打ち込みや投げ込みが圧倒的に不足していました。そしてついに、4年の2月からは、日曜の寝技練習日しか参加出来ない状況となりました。
結果的には、すばらしい技を教えて頂いていたのに、一人だけ泥臭い柔道でした。もちろん、人並み外れた技を期待していた訳ではありませんでしたが、父親としては、もっと練習に取り組ませてあげられたら、習熟度合いや試合の幅も違っていたのではと反省しています。というのも、やはり試合に出る以上は勝ちたい、応援にきた家族に褒めてもらいたいという気持ちは、子供心にもあったからです。
当初は、柔道で負けるのもじゃんけんで負けるのも変わらないレベルでしたが、やっと最近になり他とは違うものに意識が変わってきました。
身体的には手足が長く、懐が深いために、立ち技の一本負けはほとんどありませんでした。さらに体が軟らかくなれば、立ち技も寝技も成長出来ると考え、柔軟体操のメニューをつくったこともありましたが、柔道主体の生活ではないのと、試合で負けたくない気持ちはその時だけで、練習熱心ではなかったし、まして家でトレーニングするような努力家ではなかったので、実現しませんでした。
逆に、これだけはある程度達成出来たかなと思う事は、試合をする上で、『気持ちで負けないこと』でした。『大きな声で気合いを入れて、元気の良い試合をする事』にはこだわりました。このことは、私が父から教えを受けた事であり、男として、柔道人として、息子にも是非とも身に付けて欲しいと思っていた事だからです。
細かい思い出はたくさんありすぎて、とてもここでは書ききれません。でも、ほとんどの試合は、私の記憶の中にしっかりと刻み込まれています。そして、意外にも息子も同様で、たまに風呂に入って『何年生のあの試合のあの時こうだったな』というような会話を突然振っても、ちゃんと覚えていてついてきます。何だかんだ言っても、柔道が嫌いじゃないんだなと感じるところです。
少しずつではありますが、柔道への興味も増してきて、特に団体戦では相当入れ込んで試合をしたり、応援したりするようにもなりました。
遅ればせながら、最近は取組み姿勢に変化も見て取れました。
本来なら、やっとこれからという時でした。しかしながら、5年生も半ばとなり、進学塾の勉強も徐々についていけない状況になっていきました。
とても辛い事でしたが、先生に翌月末で辞めさせて頂きたい旨申し入れさせて頂きました。先生もご理解頂き、卒業イベントまで開催して頂きました。また、私には引き続き残って、柔道ニュースの継続のお話しも頂きました。
道場からの帰り道、塾まで息子を迎えに行きました。
会うなり、『今日(の先生の様子や反応)はどうだった?』と聞いてきました。
『残念がっていらっしゃったけど了解して頂いたよ』と伝えました。
矢継ぎ早に質問が来ました。
『今日は何人来た?』
『どんな内容だった?』
⇒講道館の夏期講習で朝飛先生が教えていた寝技の入りかたを教わっていたよ。
『僕には合いそうな技?』
もっと早くから、こんな会話がしたかったですが、こうした息子の反応ぶりが嬉しかったです。
元々中学はおろか大学も、『どこでも良いから行けるところに行けば良い。そこで一生懸命やれば良い』が私の考え方なので、どこに進学するかはあまり興味がありません。
ただ、中学では『少々の事ではへこたれない精神力と体力を育成して欲しい時期』との思いから、また柔道に取り組んで欲しいと思っています。
平成23年11月12日
【第92号】
みなさん、こんにちは。
11月に入りましたが、これまでのところまだ暖かい日が多く、11月という実感が湧きません。
しかしながら街を歩いていると、もう来年のカレンダーや手帳が売っていたり、年賀ハガキも発売されました。
今年も残り2ヶ月。『納得の行く1年を締め括りたい』そんな今日この頃です。
さて、今日のテーマは『大会情報他』としました。
いろいろな大会の話や試合中継等の情報をお届けします。
まず、身近なところから『第20回 さいせつ東部地区少年少女柔道大会』です。
今年は11月6日(日)に春日部市民武道館で開催されます。主催は埼玉県接骨師会で、『さいせつ』の名前はここから来ています。
今回は東部地区ということで、春日部市、三郷市、越谷市、吉川市、松伏町の各道場が参加して行われます。
今年のパンフレットはまだ入手していないので昨年ベースにご説明しますと、試合は個人戦と団体戦の2つで、個人戦は学年別・男女別のトーナメント方式で1年生から6年生までが対象です。
団体戦は、低学年の部(1~3年生)と高学年の部(4~6年生)に分け、各学年1人ずつの3人によるトーナメント方式です。なお、団体戦のみ3位決定戦があります。
昨年は13の道場が参加、団体戦は2チームまでエントリー出来るので21チームにより優勝を競いました。
山崎道場では、全員が参加する年間でも数少ない大会です。是非日頃の練習の成果を如何なく発揮して上位目指して頑張って欲しいと思います。
次に、中学生の埼玉県新人柔道大会です。
11月7日(月)、8日(火)の2日間、上尾の県立武道館で開催されます。
新人戦という名の通り、3年生が抜けた後の1・2年生による新チームでの大会です。試合は団体戦と個人戦で、団体戦は男子44チーム、女子は28チームがエントリーしています。
個人戦は、男女とも8階級で、男子(-50、-55、-60、-66、-73、-81、-90、90超)、女子(-40、-44、-48、-52、-57、-63、-70、70超)に分かれています。
個人的には、男子は埼玉栄の賀持選手(90超)、女子は東松山南の嶺井選手(-63)の試合ぶりが見てみたいです。
3番目は、『講道館杯 全日本柔道体重別選手権大会』です。
11月12日(土)、13日(日)の2日間、千葉県の千葉ポートアリーナで開催されます。この大会は、来年のロンドン・オリンピックの日本代表選手第一次選考会も兼ねた大会です。
今年の世界選手権で優勝した海老沼選手(66kg)、中矢選手(73kg)、浅見選手(48kg)、中村選手(52kg)、佐藤選手(57kg)の5人は出場が免除されましたが、残る選手はほぼベストメンバーがエントリーしていますので、楽しみな大会です。
試合は男女とも7階級で、今年はフジテレビ系列で放送があります。
11月12日(土)
BSフジ 17:00~18:54
男子 81kg、90kg、100kg、100kg超
女子 70kg、78kg、78kg超
11月13日(日)
BSフジ 17:00~18:55
男子 60kg、66kg、73kg
女子 48kg、52kg、57kg、63kg
11月20日(日)
フジテレビ 25:15~26:15
他にCSフジテレビONEでも放送されますが割愛させて頂きます。
次に、既に開催された試合の情報をお届けします。
『2011年 世界無差別柔道選手権大会』
10月29日(土)、30日(日)の2日間、ロシアのチュメニで開催されました。
日本からは男女とも4人のフルエントリーしましたが、男女とも3位が最高でした(敬称略)。
【男子】
優勝 タングリエフ(ウズベキスタン)
2位 ボー(ハンガリー)
3位 鈴木 桂治(国士舘大教)
3位 ミハイリン(ロシア)
その他日本選手
立山 広喜(日本中央競馬会) 5位
高橋 和彦(新日本製鐵) 7位
上川 大樹(明治大4年) 2回戦敗退
世界選手権4連覇のリネール(フランス)が出場していない大会で、しかも4人出場しているだけに、上位進出が期待されましたが残念でした。
【女子】
優勝 トウ・ブン(中国)
2位 ドングサシビリ(ロシア)
3位 杉本 美香(コマツ)
3位 橋口 ななみ(近畿大3年)
その他日本選手
田知本 愛(ALSOK) 5位
石本 麻弥(丸順) 欠場
やはり、この大会もトウ・ブン選手の壁は厚かったようです。来年の五輪に向かって何とか対策を期待したいです。
なお、この大会はインターネットで動画配信されています。
http://www.judo-snijders.nl/video-judo-wedstrijd-wereldkamp/video-Tyumen-Open-2011-judo-index.html
少しショックですが、これも現実です。前を向いて頑張って欲しいです。
次に、『全日本学生柔道体重別団体優勝大会』です。
前号でご紹介のとおり、世界無差別と同じ10月29日と30日に兵庫県尼崎市で開催されました。
【男子】
優勝 東海大学
2位 日本大学
3位 明治大学
3位 国学院大学
準々決勝
東海大学 3-1 山梨学院大学
明治大学 ③-3 日本体育大学
日本大学 ③-3 筑波大学
国学院大学 ③-3 桐蔭横浜大学
準決勝
東海大学 ③-3 明治大学
日本大学 5-2 国学院大学
決勝
東海大学 5-2 日本大学
上位校は稀にみる接戦でした。東海大学は、世界選手権代表の中矢・高木を中心に、吉田・羽賀とやはり軸がしっかりしていて層が厚いのが勝因ではないかと思いました。
【女子】
優勝 環太平洋大学
2位 立命館大学
3位 東海大学
3位 帝京大学
準々決勝
環太平洋大学 4-2 筑波大学
東海大学 3-2 山梨学院大学
立命館大学 4-0 淑徳大学
帝京大学 4-2 仙台大学
準決勝
環太平洋大学 4-2 東海大学
立命館大学 3-2 帝京大学
決勝
環太平洋大学 4-2 立命館大学
女子は優勝候補の環太平洋大学が順当に優勝しました。
創部浅く、岡山県という地方にありながらの連覇は立派だと思います。決勝に4年生が2人、しかも主力の安松・谷本・ヌンイラが共に2年生であり、来年も強力メンバーが残るのも強みです。
こちらの試合は、5日(土)にNHK教育で15:00~16:00に放送されます。是非ご覧ください。
今回掲載できませんでしたが、他にも『世界ジュニア』や、小学生の試合では、『望星旗』や『VIVA JUDO! 杯』などたくさんあります。
試合シーズン真っ盛り、悔いのないように頑張ってください。
平成23年11月3日
【第91号】
みなさん、こんにちは。
前回ニュース・ボックスの話を書いたところ、さっそくコメントを頂きました。
ありがとうございます。
コメントの内容から、一つご説明します。
柔道ニュースの過去分をご覧になりたい時は、ホームページの左手の方にある一覧の中の『柔道ニュース』のところにカーソル(マウスのポインター:矢印の事です)を移動してクリック(マウスの左ボタンを1回押す)して下さい。
表示された画面を下にスクロール(パソコンの操作画面で、画面内に収まりきらない部分をスライドさせて表示すること)していく事で、最新号から創刊号までご覧頂けます。
ぜひまたご意見やご質問などありましたら、よろしくお願いします。
前文が長くなり申し訳ありませんが、今回はもう少しお付き合い下さい。
最近NHKドラマで『神様の女房』を見ました。
全3回で、松下幸之助氏と奥さまの話なのですが、とてもすばらしい内容だと思いました。
幸之助氏はもちろん、常盤貴子さん演じる奥さまが良かったですね。
心に残ったシーンはたくさんありますが、柔道ニュースなので、柔道に参考になると思う箇所を一つだけご紹介します。
それは、幸之助氏が語った成功の秘訣です。
『成功の秘訣は、成功するまで続ける事だ』と。
字面通り読めば、ある意味当たり前の話ですが、丁稚奉公から裸一貫で世界の松下、現在のパナソニックを創りあげた幸之助氏の言葉だけに、心に響きました。
さて、今日のテーマは『第20回 日整全国少年柔道大会』です。
体育の日の10月10日、東京・講道館で開催されました。
主催は日本柔道整復師会です。この試合は、一昨年までNHK(BS)で毎年放送されていた『くやしかったら強くなれ』 で取り上げられており、当欄でも以前ご紹介させて頂いた事もあります。
今年も各都道府県の予選を勝ち抜いた48チームが出場して行われました(開催地東京は2チーム)。
試合は団体戦のみで、チーム編成は以下の通りです。
先鋒 4年生
次鋒 5年生
中堅 5年生
副将 6年生
大将 6年生
学年別、そして同学年は体重順に配列するルールです。また、都道府県予選は、個人戦で上位者を代表とする混成チームと、団体戦で代表を決める単独チームがあり、その選択は各都道府県に委ねられているそうです。
今年の決勝戦は、神奈川県と茨城県の対戦となりました。
まず、両チームをご紹介します(敬称略)。
【神奈川県】
先鋒 秦 146.5㌢ 63㌔ 朝飛道場
次鋒 賀持 154㌢ 63㌔ 朝飛道場
中堅 鈴木 150㌢ 66㌔ 朝飛道場
副将 織茂 162㌢ 60㌔ 朝飛道場
大将 関根 157㌢ 67㌔ 港武館
神奈川は、前2人中心にポイントを稼ぐ、前半型のチームという印象です。そして副将には寝技の巧い織茂選手もいます。決勝までの対戦相手は以下の通りです
1回戦香川県
2回戦佐賀県
3回戦秋田県
4回戦大分県
準決勝三重県
【茨城県】
先鋒 藤井 137㌢ 47㌔ つくばユナイテッド
次鋒 村尾 153㌢ 50㌔ つくばユナイテッド
中堅 酒井 164㌢ 84㌔ 下館武道館
副将 長島 166㌢ 55㌔ 無心塾飯島道場
大将 飛田 174.5㌢ 93㌔ 無心塾飯島道場
一方の茨城県は、次鋒以降に強力メンバーが揃う好チームです。同じく決勝までの対戦相手は以下の通りです
2回戦大阪府
3回戦山口県
4回戦福井県
準決勝東京A
【先鋒戦】
神奈川の秦選手は、これまでも威勢の良い柔道で、切り込み隊長として十分な活躍でした。決勝戦も前半に有効(これは腹這いにも見え、微妙な判定のように思いました)を先取し、試合を有利に進め、その後、相手を押し込んでの見事な小外刈りで一本勝ちでした。ちなみに朝飛道場には、他にも4年生に藤倉選手をはじめ大型の強い選手がいて、来年2人代表になっても厳しい代表争いが予想されます。
【次鋒戦】
茨城・村尾選手、神奈川・賀持選手というポイントゲッター同士の対戦となりました。この2人は、去年のひのまるキッズ関東大会の決勝戦と、今年の夏の学年別大会でも対戦し、僅少差ながら共に村尾選手が勝っています。
村尾選手は、中量級ながらもがっしりとした体格で、力強い選手という印象です。
一方の賀持選手も、前後の技を有効に使い、安定した力のある好選手です。
注目の一戦は、結果は引き分けでしたが、内容は賀持選手が圧倒していました(村尾選手に指導1)。これ程までの差は無いだろうと思っていましたので意外でした。その位内容差のある試合でした。
【中堅戦】
体格に勝る酒井選手の圧勝でした。縦横大きく、5年生にして十分『体格の良い中学生』という感じでした。神奈川の鈴木選手も普通なら大きな選手で、激戦区神奈川の準優勝ですから、相当な実力だと思いますが、この試合は一方的に酒井選手が攻めて、57秒払巻込で一本でした。
【副将戦】
次鋒戦と同様注目の一戦、この試合のハイライトでした。ここまで1勝1敗1引分けの全くの五分。ちなみに、この両者も今年のひのまるキッズ関東大会の決勝で対戦して、長島選手が一本勝ちしています。
両者共、決して太い選手ではなく、特に長島選手はヤセ型ですが、積極的に技を繰り出す、好感の持てる柔道で以前から注目していました。
試合は長島選手が終始攻めて(織茂選手に52秒に指導)優勢でした。ところが、寝技師の真骨頂である、凌いで凌いで、残り20秒で訪れたチャンスを生かし(相手の技で崩された体勢から寝技に持ち込んで)、何と残り2秒で押さえ込んで逆転の一本勝ちとなりました。
織茂選手を見ていつも思うのですが、本当に良く寝技を研究しています。技の入り方、新しい技の習得など、相当練習しているのだと思います。
一方、負けはしましたが、長島選手は非常に素晴らしい選手だと感じました。今は体が細いですが、このまま順調に伸びて欲しいと思いました。
【大将戦】
茨城の飛田選手は、中学生でもなかなかいないくらい立派な体格をしています。
ひのまるキッズ関東大会での結果がくやしいと、同じひのまるキッズの東北大会にも出て優勝するなど、やる気も素晴らしいと思います。柔道を始めたのが3年の終わり頃だそうですので、今の段階では全国のトップクラスの中に入ると技術的には開拓の余地があるように見えますが、将来楽しみです。
関根選手も普通なら十分大きな選手ですが、さらに大きな選手を相手によく凌ぎきったと思います。港武館と言えば、高井選手や西田選手、寺島選手などの出身道場ですし、以前にも同じ関根という活躍した選手もいました。これからも頑張って欲しいですね。
両チームとも、先鋒と中堅で1対1はある程度覚悟していたのではないかと思います。
やはり次鋒と副将の勝負がポイントで、もう一度やったら違う結果になったかもしれないと思われるほど、力は拮抗していたと感じました。
今後の選手たちのますますの活躍に期待したいと思います。
【柔道関連テレビ情報】
平成23年度全日本学生柔道体重別団体優勝大会
10月29日~30日に、兵庫県尼崎市で開催される大会です。
放送日は以下の通りです。是非ご覧ください。
平成23年11月5日(土)
15:00~16:00
NHK教育テレビ
平成23年10月21日
【第90号】
みなさん、こんにちは。
10月も半ばとなり、秋らしくなってきました。過ごし易くなってきたのは良いのですが、風邪もはやってきているようです。注意してください。
先日、東京・立川にある昭和記念公園に行ってきました。
まず、広大な敷地に驚きましたが、コスモスの花、ぎんなんがたくさん実ったイチョウの木、赤トンボなどに、半袖でも汗ばむ陽気とは裏腹に、すっかり秋を感じてきました。
また、今日10月14日は、柔道ニュースの『創刊記念日』です。早いもので丸2年経ちました。
当初は、果たして何号続くものやらと心配でしたが、どうにか続けることが出来ました。これもひとえにご愛読頂いている皆さま方のお陰であり、深く感謝申し上げます。
これからもよろしくお願いします。
また、ご意見やご感想、取り上げて欲しいテーマ等、何でも結構ですので、
『柔道ニュース・ボックス』
までメールを頂けたら幸いです。
さて、今日のテーマは『第14回 杉戸町少年柔道大会』です。
10月9日(日)、県立杉戸高校で開催されました。山崎道場は初参加でした。
参加したのは、13道場で、個人戦と団体戦があり、個人戦は各階級1道場3名以内のエントリーが可能で、小・中学生合わせて253名がエントリーして行われました。
階級分けは以下の通りです。
・小学1年から3年まで:学年別・男女一緒
・4年以上:学年別・男女別
・中学:男女別、男子は1年と2・3年合同の2階級
・女子は1・2年合同の1階級のみ
各階級の試合結果は以下の通りです(敬称略、順番は上から優勝、準優勝、3位、3位)。
【小学1年(男女):18名】
水間(羽生)
松本(杉戸)
鈴木(会田)
吉田(羽生)
【小学2年(男女):24名】
神崎(山崎)
岡村(幸手)
楠本(栗橋)
小笠原(久喜)
【小学3年(男女):44名】
高橋(三郷)
吉田(三郷)
大貫(山崎)
千葉(会田)
【小学4年(男子):36名】
鎌田(三郷)
武藤(草加)
森山(草加)
小谷(吉川)
【小学4年(女子):14名】
高橋(三郷)
針谷(久喜)
冨張(幸手)
梶(久喜)
【小学5年(男子):27名】
川田(草加)
島村(三郷)
佐々木(山崎)
奥澤(山崎)
【小学5年(女子):9名】
岡村(幸手)
稲垣(幸手)
大橋(羽生)
井土(栗橋)
【小学6年(男子):25名】
岡田(羽生)
宇田(栗橋)
中村(吉川)
豊田(三郷)
【小学6年(女子):12名】
小林(三郷)
鈴木(吉川)
高泉(柿沼)
江本(会田)
【中学1年(男子):15名】
小桧山(幸手)
金谷(草加)
田村(会田)
飛山(三郷)
【中学1・2年(女子):7名】
入山(杉戸)
針谷(久喜)
荻原(山崎)
木村(会田)
【中学2・3年(男子):22名】
島村(三郷)
吉田(三郷)
渋谷(宮代)
川澄(羽生)
【団体戦(小学2・3・4・5・6の5人戦):20チーム】
山崎
栗橋B
三郷B
幸手A
以上のような結果でした。
入賞したみなさん、おめでとうございます。
今回は、山崎道場が 『団体戦優勝』 という、初の栄冠を勝ち得た、記念すべき大会となりました。
1回戦5対0
2回戦2対1
準決勝2対0
決 勝②対2
ご覧のように接戦続きで、特に、決勝戦は2対2の内容差、最後までどちらが勝つか判らない中での勝利でした。
まず先鋒、次鋒が期待通りの一本勝ちで流れを掴みます。
先鋒は、長く稽古が出来ていませんでしたが、それでもオール一本勝ち、さすがです。
次鋒戦は、見事な内股でチームに勢いをつけました。
中堅戦も大きな男子相手に堂々たる試合ぶり、1度は完全に決まったと思った押さえ込みを逃れる健闘も見せました。
副将戦は引き分けでしたが、自分より大きな相手にバリエーション豊富な技で果敢に攻め続けました。
大将戦は2対1(内容は全て一本)で迎えました。相手は6年の個人戦2位の選手です。こちらは学年落ちで、5年の3位とは言え劣勢は否めません。そして、もし一本負けで代表戦になったら、優勝は厳しいかなと思いました。
結果は有効優勢負けでしたが、堂々と精一杯の勝負をし優勝が決定しました。
つきなみですが、みな良く頑張りました。
巧さやしぶとさを随所に発揮、成長の跡が見られました。少々出来過ぎかと思うくらい、チームとして噛み合っていましたし、キャプテンは声を出して盛り上げ、みんなが応えていました。全員で勝ち取った優勝だと思います。
今日の勝利を励みに、今後更なる飛躍を目指して頑張って欲しいですね。
個人戦と合わせ、たくさん応援できたし、団体戦も接戦続きで、久しぶりに喉が痛くなりましたが、心地好い疲労感でした。
先生方のご指導にあらためて感謝したいと思います。
そして選手のみんな、感動をありがとう!
平成23年10月14日
【第89号】
みなさん、こんにちは。
大相撲で琴奨菊関が大関に昇進しました。日本人としては4年ぶりのことです。
琴奨菊関は、福岡県柳川出身の27才。子供の頃地元の相撲協会の役員だったおじいさんに相撲を習ったのがきっかけで、小学4年時わんぱく相撲全国大会で両国の国技館の土俵を踏み、中学からは親元を離れ相撲の名門、高知県の明徳義塾に相撲留学して中学横綱となりました。同高校卒業後佐渡嶽部屋に入門し、三役(関脇・小結)昇進は23才と早かったものの、暫く足踏み状態が続いていましたが、今回晴れて大関となりました。
小学生時代、通っていた久留米市の相撲道場の先生は、小学生の頃からプロを目指し
ており、練習には人一倍熱心だったとコメントされていました。自宅近くに土俵を作
り、稽古がない日もひたすらしこを踏んでいたそうです。また、アドバイスにきちん
と耳を傾けることのできる素直な性格だったそうで、その後も伸びた秘訣ではないか
とのことでした。
最近は、若くして大関になっても、勝ち越すのがやっとで、とても横綱を目指す成績
を残せていない人が多いです。
是非『強い大関』であって欲しいし、横綱を目指して精進して欲しいと思います。
先代の師匠琴櫻関や『おしん横綱』隆の里関のように、30才過ぎてから横綱になっ
た力士もたくさんいますから。
さて、今日のテーマは『味わい深い話』としました。
雑誌近代柔道の今月号に、江上忠孝氏が紹介されていました。
江上氏は先ほども出た福岡県は久留米の出身で、久留米工大付属高⇒中央大学⇒九州
電力と進み、全日本選手権(4回出場)や国際大会(バンコク国際優勝、モナコ国際
優勝)にも活躍した柔道家で、現在九州電力のコーチをされています。
現役時代、職人気質というか野武士を思わせる個性的な選手で、袖釣込腰の名手でし
た。
私が子供の頃、往年の名選手達がこんな話をしていました。『昔の選手は、あの選手
といえば××(技の名前)とか、××といえばこの選手』というように、それぞれの
選手に代名詞のような技があった。今はそうした個性派はいないと。江上氏は選手
時代、近年稀に見る個性派選手だったと思います。
この江上氏が、近代柔道で袖釣込腰の解説をしていますが、その中で強くなる秘訣と
して挙げている事が、とても素晴らしい話でしたので紹介します。
・練習は余力を残さず100%出し切る
・身近にライバルをつくり切磋琢磨する
・乱取り(自由練習)は1番強い相手と何本も練習する
・相手より先に組んで動きの中で技を掛ける意識を持つ
・練習中は先輩、後輩はない
・技の鋭さは毎日の打ち込みで磨かれる
・練習中はかかとを着かない
・受けはヒザに余裕を持たせ、足を前後にさばき、腰や引き手を切る
・投げたい方向の逆を攻め、相手の反作用力を利用する
・できない理由を考えるのではなく、できる方法を考える
・組み手はつかむ位置を目で追うこと。これは目標を定めてすばやくつかむためです。組み手はすばやくつかむため、叩いて取る
・人のアドバイスは目、耳、心で聞き、感じたことはメモする
・目標は大きく、計画は具体的に考える
・ランニングは砂浜、階段、坂道などいろいろ走るとよい
まだまだいろいろありますが、自分でも何が強くなる秘訣なのか、よく考えながら練
習すれば、あなたは必ず強くなります。頑張ってください
以上、原文のままご紹介しました。山崎道場の門下生なら、ほとんど日頃教えて頂い
ている事で、一つ一つは目新しい事では無いかと思います。しかしながら、その通り
実行出来ているかとなると話は別です。
あらためて読み返してみると、柔道経験者なら誰しも思いあたる、実に味わいのある
言葉の数々だと思います。
また、技の解説も掲載されていますので同誌をご覧ください。
山崎道場は練習日は多く無いですが、だからこそ、こうした事を意識して練習に取り
組んで欲しいと思います。
柔道に限らず、あらゆる物事にも通じる大切な事柄だと思います。
【ご参考情報】
本日ご紹介したお二人が、共に福岡県のそれも程近い柳川と久留米だったことで、ご
参考までに、同郷の柔道家をご紹介します。
『柔道王国九州』ですが、中でも福岡と熊本は特筆すべき存在です。
久留米では、やはり故・松本安市氏をあげさせて頂きます。既に当欄で何度も掲載させて頂いている方ですので、詳細は割愛しますが、東京五輪の日本チームの監督であり、天理大学の初代師範、ヘーシンクやルスカも熱血指導したことで知られています。
他では、全日本選手権チャンピオンで、後にプロレスラーとしても活躍された、坂口征二氏やモントリオール五輪銀メダルの蔵本孝二氏も久留米市立南筑高校の出身です。
更に、『平成の三四郎』古賀稔彦氏が柔道を始めたのも、当時住んでいた久留米市の久留米少年柔道クラブです。
一方の柳川は、兄弟で世界制覇された園田義男氏と勇氏がいらっしゃいます。また、出身は違いますが、現在の全日本強化委員長の吉村和郎氏や女子監督の園田隆二氏、世界選手権4連覇の園田(旧姓阿武)教子氏、園田氏と共に明治大学の助監督をされている猿渡琢海氏等が柳川高校の出身です。
他にもいらっしゃいますが、思い浮かんだ代表的な方をご紹介させて頂きました。
平成23年10月5日
【第88号】
みなさん、こんにちは。
新日本製鐵と住友金属工業が昨日合併を正式発表しました。
新社名は「新日鉄住金」で新日鉄が存続会社だそうです。
ご存知のとおり新日鉄は実業団柔道の名門企業でもあり、かつては神永選手(全日本3回優勝)や篠巻選手(世界選手権、全日本優勝)、最近では吉田選手(オリンピック優勝)、高橋選手(全日本優勝)など幾多の名選手を輩出している会社です。
新日鉄が存続企業ということで、引き続き柔道に力を入れて欲しいと思いますが、柔道着から『新日本製鐵』の文字が消えてしまうのは一抹の寂しさを覚えます。
さて、今日のテーマは『レスリング世界選手権』としました。
今月12日から18日に、トルコ・イスタンブールにて開催されましたが、以前当欄でも少しご紹介しました伊調選手が7回目の優勝を遂げました。
それも1回戦で鼻を骨折し、3回戦で右目を負傷をしながらの優勝でした。
目の負傷と言えば、柔道でも上野選手を思い出します。アジア選手権において、目を大きく腫らしながらも見事な優勝。共に素晴らしい精神力だと感心します。
また、吉田選手は何と9連覇という偉業を為し遂げました。
これは、『霊長類最強』と謳われた伝説の名選手、ロシアのカレリン選手に並ぶ大記録です。
強さの秘訣は色々あるのでしょうが、モチベーションを維持し勝ち続ける事が、想像を絶する凄さだと思います。
柔道界では、山下氏や谷氏が匹敵すると思います。
吉田選手は2才年上に山本(聖子)選手がいて、中学から大学の始め頃まで、なかなか勝てませんでした。
その後初めて勝って以後、現在の成績に至っています。
きっと、ロンドンで『オリンピック3連覇』が次なる目標だと思います。
今回の世界選手権では、決勝は珍しく接戦でした。競技者生活も長いので、ケガもしているでしょうし、全選手から徹底的に研究されてもいます。しかも勝ち続ける事で、モチベーション維持も難しさを加速させているはずです。最近は、レスリングで非常に重要な握力が低下しているとの話も聞こえてきます。
このように、勝ち続けるためのハードルはどんどん高くなります。かつて、柔道の谷選手は、『最高で金(メダル)、最低でも金』と発言し実行しました。吉田選手も是非頑張って欲しいと思います。
ここで、吉田選手の発奮材料の一つになっているのではないかと思われる話があるので、ご紹介します。
それは、好敵手と思われる若手の台頭です。名前は村田夏南子選手と言い、現在高校3年生です。
この選手は、実はレスリングより柔道の経歴の方が長い選手です。
3才から故郷愛媛県で柔道を始め、全国小学生学年別大会で、重いクラスで2年連続3位になっています。今年、5年生の重いクラスで2位になった古賀選手もそうですが、決して周りと比べ大きくない体での成績だけに、立派だと思います。
中学は、親元を離れ愛知県の大成中学に通い、2年生で全国中学生大会の52㌔級で優勝しました。将来を非常に嘱望された選手だったと思います。
ところが、柔道のルール変更と吉田選手の試合を見て憧れ、中学3年でレスリング転向を決めます。
転向して1年で、全日本ジュニアを制するなど、早くも非凡な才能を開花させました。
現在は東京の安部学院高校に通いながら、レスリングの虎の穴・JOCレスリングアカデミーで英才教育を受けており、全国高校選手権で3連覇。今年のシニアの全日本選抜(世界選手権最終選考会)では、決勝まで進み、吉田選手に負けはしましたが、着実にその距離が縮まってきています。
柔道愛好者としては、柔道に残っていて欲しかったと思いますが、村田選手の今後の活躍にも注目してみたいと思います。
また、吉田選手もライバルの出現で、共に切磋琢磨して、更なる記録更新を目指して欲しいと思います。
平成23年9月23日
【第87号】
みなさん、こんにちは。
昨日の台風は如何でしたか。
あれだけの強風は初めての経験でした。私の会社では、後ろから吹いた突風でメガネを飛ばされてしまい、夜のため暗くて見つからなかいうちにどんどん飛ばされ、ついに諦めざるを得なかったという人もいました。
最近感じる事ですが、天候や震災について『それなりに長年生きてきたけど、こんなの初めての経験』という事が良くある気がします。
備えあれば憂い無し。早めの対応が大事だと思います。
さて、今日のテーマは『第56回 越谷市民体育祭 柔道大会』です。
9月19日(祝日)、越谷市立総合体育館で開催されました。
まず、越谷市には4つの道場と4つの中学校柔道部があります(昨年も紹介したので割愛します)。
これらの団体が中心となり、小学生から一般の部まで、総勢140名がエントリーして行われました。
組分けは学年毎の人数にばらつきが大きいため、少々変則になっていますので、試合結果と合わせてご紹介します(敬称略、順番は上から優勝、準優勝、3位)。
【小学1年(男女):8名】
奥澤(山崎道場)
深井(山崎道場)
佐々木(越谷柔道会)
【小学2年(男女):6名】
干場(越谷柔道会)
香月(越谷柔道会)
高橋(山崎道場)
【小学3年(男子):9名】
大貫(山崎道場)
澤幡(越谷柔道会)
山下(山崎道場)
【小学4年(男子):9名】
奈良(柔志館)
衣川(柔志館)
新戸(越谷柔道会)
【小学5・6年(男子):14名】
松本(越谷柔道会)
松山(柔志館)
幸田(柔志館)
【小学3・4年(女子):8名】
山口(山崎道場)
杉野(山崎道場)
松本(越谷柔道会)
【小学5・6年(女子):7名】
奈良(柔志館)
染谷(柔志館)
田中(越谷柔道会)
【中学1年(男子):23名】
戸羽(柔志館)
篠宮(富士中)
高橋(富士中)
【中学2年(男子):21名】
鈴木(富士中)
川崎(富士中)
庄司(富士中)
【中学3年(男子):3名】
鈴木(中央中)
原田(栄進中)
佐々木(西中)
【中学女子(-52㌔級):13名】
佐川(富士中)
坂田(中央中)
戸賀崎(中央中)
【中学女子(52㌔超級):5名】
成田(富士中)
伊東(富士中)
箕浦(西中)
【一般:14名】
関根(越谷柔道会)
小林(柔志館)
桑原(高橋道場)
以上のような結果でした。
入賞したみなさん、おめでとうございます。今日の試合の分析や反省も忘れずに、次なる目標を決めて稽古に精進して下さい。
残念ながら入賞出来なかったみなさんも、今日の試合を振り返り、良かった点、悪かった点をしっかり分析して、対策を立てると共に、稽古量(トレーニング等の基礎体力作りやたくさん食べて大きな体を作るといった事も含みます)を増やして、追い付き追い越せの勢いで頑張って下さい。
最後に、この大会は畳の上げ下ろしを伴う手作りの大会です。
大会幹事の先生方やご協力頂いた各道場の関係者の方々に感謝したいと思います。
昨年のエントリーが125名、今年が140名と1割強増え、非常に喜ばしい事だと思います。今後もますます柔道を盛り上げて行きたいものです。
もう一つ、越谷市は人口32万人の市です。全国の市町村の中でもかなり人口の多い市だと思います。 是非常設の柔道場のある武道館が欲しいですね。そして、定期的に合同稽古や試合をして、地域のレベルアップと共に、子供たちの体力と精神力を育む一助になれたら良いなと思います。
平成23年9月22日
【第86号】
みなさん、こんにちは。
最近更新が少なくて申し訳ありません。
朝晩中心にだいぶ凌ぎやすくなってきましたね。
夏休みは如何お過ごしでしたか?
子供の頃、『夏』でイメージする物の1つが花火でした。私は、花火大会で見る華麗な打ち上げ花火も好きですが、家庭用の花火の中では線香花火が好きでした。地味ながらも独特の儚さがあって、一連の流れに味わいがあると思います。子供の頃は、誰が長持ちするか競争するのも楽しみの一つでした。
ただ、最近の線香花火は中国製で、記憶に残っている昔の物とはギャップがあるように感じます。火花の形、色、玉の大きさ、持続力・・・。
聞くところによると、最近、純日本製の線香花火も作っているそうですから、今度試してみたいと思っています。
さて、今日のテーマは『世界選手権雑感』です。
結果はご存知だと思いますので、気付いた点を書いてみます。
◆前回比
金メダルは10個から5個と半減しました。しかしながら、今年は無差別級がありませんでした(別途無差別の大会が出来たため。去年は無差別級で金2個獲得)。また、去年は東京開催という事で、所謂『ホーム』で戦えました。今年は『アウェー』という点を考慮すれば、金メダルの数だけ見たら、想定の範囲であり、もっと厳しい予想をしていた人もいたと思います。
一昨年のロッテルダム大会の時は、各階級1人代表とは言え、女子は金3、男子は金0でした。
◆好スタート
大会2日目までは好スタートでした(6階級中、金5。金を逃した階級も銀)。一方3日目以降は、対象的に残念な結果に終わりました。
来年のロンドン五輪(代表は1人)を見据えて至急対策を考える必要があると思います。
◆連覇
日本人では優勝した5人のうち、浅見選手が連覇でした。他国では、リネール選手(フランス、100㌔超級)、イリアディス選手(ギリシャ、90㌔級)、金選手(韓国、81㌔級)、ソビロフ選手(ウズベキスタン、60㌔級)、ドコス選手(フランス、70㌔級)です。
前年度チャンピオンは、当然厳しくマークされますが、ものともせず圧勝するのが『King of Kings』です。しかし、それだけ飛び抜けた選手は少ないのが実態です。
かつては藤猪選手(中量級)の4連覇、山下選手の3連覇などがありました。今はリネール選手が今回で4連覇です(藤猪選手や山下選手の頃は2年に1度の開催)。
一方、昨年もそうでしたが、各階級2名出場できるようになって、2番手の選手が活躍するケースが見受けられます。
プレッシャーやマークされる度合いの違いが理由だと思われますが、若手の台頭は喜ばしい半面、五輪に向けては、高レベルの実力を維持している1番手の存在が待ち望まれます。
◆開始線
今回、開始線が引かれていませんでした。
理由はわかりません。世界選手権としては、多分この大会で初めて採用されたのではないでしょうか。
私には違和感がありました。
ちなみに、昨年モロッコで行われた世界ジュニア選手権でも、開始線が無かったようです。モロッコでは、逆に開始線のある試合はほとんど見かけないという話も聞きました。
たかが開始線くらいと思われるかもしれませんが、改めて礼法について考えさせられました。
◆畳
もう1つ違和感があったのは、畳の色でした。
今のように場内と場外を色分けするようになったのは、世界選手権では07年のブラジル・リオデジャネイロ大会からだったと思います。ただ、これまでは場内は黄色系、場外は青や緑系でした。
去年の東京大会では、黄色と緑色でしたが、共に薄めの色使いでした。今年は、黄色と赤色でしたが、色が濃すぎて試合が見づらいと感じたのは私だけでしょうか。
◆会場
フランスは、日本の4倍の柔道人口がいるそうです(日本が約20万人、フランスは約80万人)。これは、登録競技人口であり、登録の基準など諸々の要因を含んでいます。
柔道が盛んであることは間違いなく、応援も熱心ですし独特の雰囲気があると言われています。
選手には、このような状況下でも自分の柔道が出来る事、調子が悪くても悪いなりに勝つ柔道が求められます。
また、雰囲気に影響されるのは選手だけではなく、審判も同様だと思います。 したがって、旗判定ではなく、はっきりとポイントを取って勝つ事が望まれます。
◆重量級
特に残念だったのは、重量級の試合内容でした。テレビで見たのは、鈴木選手の個人戦と上川選手の団体戦の2試合だけで、共に負けた試合です。
篠原監督のコメントにもあるように『死ぬ気でやってもらわないと』、厳しいロンドン五輪になると感じました。
◆最後に行き着くところ
重量級だけではありませんが、五輪に向けて強化策や選手の選考基準をどうしていくか、早急な検討が必要だと感じます。
以前にも書かせて頂きましたが、これ程頻繁に試合に出続けなければならないことに起因する疲労、疲労が重なるとケガも増えるなど、ベテランには特に厳しい状況です。たとえ五輪の代表に選ばれても、疲れはててしまっては、本番で好結果を望むのは厳しいでしょう。疲労だけではありません。他国から研究されても勝てるほど実力の違いがある選手が果たしてどれだけいるでしょうか。
五輪で勝つ事だけが目的では無いかもしれませんが、代表内定を早めに出して調整にあてるとかの配慮も必要ではないかと思います。
いろいろ書きましたが、柔道が好きだから、更なる発展をして欲しいから、日本選手に活躍して欲しいからゆえの事ですので、ご勘弁ください。
平成23年9月9日
【第85号】
みなさん、こんにちは。
厳しい残暑が続いいますが如何お過ごしでしょうか。
今週は通勤電車が空いていて快適だと思っていたのですが、昨日は凄い暑さで参りました。
今年一番だったそうです。
今日は今日で、出勤時には涼しいなと喜んでいたら、予報通りではありますが昼頃には凄い豪雨でズブ濡れになりました。別に何分も歩いていた訳ではありません。会社から敷地内を抜けてタクシー乗り場までの数十メートルでです。
そしてもう一つは気温差です。地区にもよりますが、昨日と今日で10度以上下がっています。これでは体もおかしくなりますね。
たいへんかもしれませんが、睡眠をしっかり取って夏バテ防止に努めましょう。
さて、前号でも少しふれましたが、夏休み期間中は小学生から高校生までの『夏の大会』が行われる季節です。
【小学生】
◆全国大会 8月28日(大阪府)
【中学生】
◆各都道府県大会 7月後半
◆関東大会 8月8日~10日 (栃木県)
◆全国大会 8月22日~25日(和歌山県)
【高校生】
◆金鷲旗7月22日~25日(福岡県)
◆インターハイ8月9日~13日(秋田県)
さらに加えて、シニアの世界選手権、ユニバーシアード、世界カデ選手権まであるのですから、私のような柔道愛好者にはたまらない季節です。ただ、これだけ試合があってもテレビ中継は世界選手権と金鷲旗だけで、少し寂しく感じます。
今回は、この中から中学生の関東大会を私なりに紹介してみたいと思います。
先にお断りしておきますが、今年の関東大会は場所も遠く平日だったので、直接見には行けませんでした。予めご了承ください。
【中学生関東大会】
①団体戦・男子(以下敬称略)
優勝 国士舘(東京)
2位 相原(神奈川)
3位 川口戸塚(埼玉)
3位 東海大相模(神奈川)
国士舘が圧倒的な強さを見せて優勝しました。
1回戦 4―1
2回戦 5―0
3回戦 3―0
準決勝 5―0
決 勝 4―0
試合前、国士舘は昨年大活躍した江畑・田崎・磯田という3選手が卒業し、今年はどんなチームになったのだろうと注目していましたが、『層の厚さ』や『体系立てた強化』が伺える結果となりました。
現在、中学・高校・大学と一貫校の強みを一番活かしていると感じます。
また、東海大相模はベストメンバーではありませんでした。ベストメンバーなら、どんな展開になったか、見たかったですね。
更に、越谷柔道会・柔志館・武里の各道場出身者が5人中4人を占める川口戸塚の3位も立派でした。県大会の決勝で敗れたため、全国大会での活躍を見る事が出来ず残念です。この学年は、もう1人越谷柔道会出身の古屋敷選手(明大中野)も激戦東京都大会で90㌔超級で3位になっており、凄い学年だと思います。
②団体戦・女子
優勝 相原(神奈川)
2位 足利第一(栃木)
3位 渋谷教育学園渋谷(東京)
3位 帝京(東京)
相原は3人戦という事もあり比較的接戦を勝ち上がりました。
2回戦 3―0
3回戦 1―0
準決勝 2―1
決 勝 2―0
やはり、冨田選手(松前柔道塾出身、2年生、今回個人70㌔超級優勝。小学生時代も全国2連覇)という存在が大きかったのではないかと思います。また、渋谷教育学園渋谷は、昨年の全国チャンピオンで今年カデ世界選手権(優勝)のため欠場だった朝比奈選手が出ていれば違った結果になっていたと思います。
その他では、この顔ぶれの中で足利第一の決勝進出も立派だと思いました。
③個人戦・男子
〈50㌔級〉
優勝 小池(竜王・山梨)
2位 須藤(水上・群馬)
3位 山口(相洋・神奈川)
3位 森下(相原・神奈川)
〈55㌔級〉
優勝 森下(相原・神奈川)
2位 石川(市川七・千葉)
3位 伊藤(那珂湊・茨城)
3位 八木(友部・茨城)
〈60㌔級〉
優勝 込山(相洋・神奈川)
2位 赤江(塚沢・群馬)
3位 細田(神栖二・茨城)
3位 浅野(協和・栃木)
〈66㌔級〉
優勝 田島(前橋みずき・群馬)
2位 伴 (田島・埼玉)
3位 秋元(相原・神奈川)
3位 執行(修徳・東京)
〈73㌔級〉
優勝 渡部(八木が谷・千葉)
2位 飯島(国分寺・栃木)
3位 酒井(浜岳・神奈川)
3位 岡田(桜・茨城)
〈81㌔級〉
優勝 釘丸(国士舘・東京)
2位 坂東(日本学園・東京)
3位 野地(神栖四・茨城)
3位 吉田(埼玉栄・埼玉)
〈90㌔級〉
優勝 長谷川(田島・埼玉)
2位 長村(神明・神奈川)
3位 太田(足利第一・栃木)
3位 岩渕(国士舘・東京)
〈90㌔超級〉
優勝 浅野(東海大相模・神奈川)
2位 太田(足利第一・栃木)
3位 柳原(大平南・栃木)
3位 浅見(国士舘・東京)
個人戦は、小学生時代から全国的に活躍した選手がエントリーしている、超級に注目しました。結果は、浅野選手(東海大相模・朝飛道場出身)が順当に優勝しました。全国大会もどんな闘いを見せてくれるか非常に楽しみです。
2位の太田選手(足利第一・岩舟柔道会出身)も小学生時代全国優勝していますが、2年生ながら決勝進出は立派です。浅野選手との決勝はどんな試合だったのか見たかったですね(浅野選手の指導2勝ち)。
また、90㌔級では、埼玉・田島中の長谷川選手(新井道場出身)が優勝しました。現在東海大相模高校の富沢選手と同じ道場・中学ですが、この先楽しみだと思います。
④個人戦・女子
〈44㌔級〉
優勝 七野(由井・東京)
2位 大竹(国学院栃木・栃木)
3位 五十嵐(浜岳・神奈川)
3位 常見(東松山南・埼玉)
〈48㌔級〉
優勝 斎藤(東松山南・埼玉)
2位 高橋(修徳・東京)
3位 石田(前橋鎌倉・群馬)
3位 田中(白鴎足利・栃木)
〈52㌔級〉
優勝 千葉(東松山南・埼玉)
2位 斎藤(塚沢・群馬)
3位 河野(足利第一・栃木)
3位 橋本(瑞江・東京)
〈57㌔級〉
優勝 西尾(帝京・東京)
2位 萩野(浜岳・神奈川)
3位 石川(水上・群馬)
3位 加藤(埼玉栄・埼玉)
〈63㌔級〉
優勝 嶺井(東松山南・埼玉)
2位 今井(藤村女子・東京)
3位 島袋(相原・神奈川)
3位 今(六角橋・神奈川)
〈70㌔級〉
優勝 浜(文京第一・東京)
2位 渡辺(相原・神奈川)
3位 築地(上青木・埼玉)
3位山内(国学院栃木・栃木)
〈70㌔超級〉
優勝 冨田(相原・神奈川)
2位 渡辺(渋谷教育学園渋谷・東京)
3位 桒原(東松山南・埼玉)
3位 岡田(太田毛里田・群馬)
女子では、団体戦でも触れた冨田選手の活躍はもちろんですが、埼玉の東松山南が3階級を制し気を吐きました。特に小学生時代から注目していた三郷柔道クラブ出身の嶺井選手は、全試合オール一本勝ちで、しかも全て違う決まり技という内容でした。昨年は1年生ながら県大会優勝、この関東大会は2回戦敗退しましたが、全国大会2位でした。今年は1階級上げて県大会と関東大会に優勝、全国大会が楽しみです。
他にも、春日柔道クラブ⇒文京第一の浜選手も優勝し、冨田選手も含め2年生の活躍が目立ちました。
選手達は、県大会からおよそ2週間で関東大会、そしてこの後また全国大会と調整が大変だと思いますが、是非持てる力を出し切って悔いの無い試合をして欲しいと思います。
平成23年8月19日
【第84号】
みなさん、こんにちは。
世界水泳、寺川綾選手の初のメダル、感動しました。
競泳で16歳(近大付属高2年)で世界デビューしてから、10年もトップ選手で居続ける事だけで物凄い事だと思いますが、競泳選手としてはベテランとなった今回、世界選手権・五輪で初めて取れたメダルです。
惜しみない拍手を贈りたいと思います。
さて、今回のテーマは前々回に続いて金鷲旗です。
みなさん、テレビ放送はご覧になりましたか?
まず女子ですが、優勝候補と目された淑徳(東京)が準決勝で敬愛(福岡)に敗れました。
敬愛は昨年の春の選手権優勝校でもあり、金鷲旗の優勝経験もある強豪です。地元ですから、発奮材料もあります。
しかしながら、昨年の勢いからすれば、淑徳有利は否めないと思いました。
実は直前に監督インタビューを読みましたら、ポイントゲッターである橋本選手は体調が悪くて2ケ月ほど練習が出来なかったそうです。試合には途中から出場しましたが、やはり本調子ではなかったのだと思います。もう一人のエース・大将の田代選手は準決勝で始めて登場しました。相手は78キロ超級の福岡県チャンピオンで、勝ち抜けず敗退しました。
大会に照準を合わせ状態をピークに調整する難しさを改めて感じました。
優勝した阿蘇(熊本)は念願の初優勝でした。
今年の世界選手権代表の緒方選手(現筑波大)を擁した時もなし得なかった金鷲旗優勝です。喜びも計り知れないものと拝察します。
松岡監督は、東海大からフジ&トライオーシャンを経て阿蘇高を率いて8年。
直前インタビューを読んでも、今年は自信が伺えました。
それだけの練習を積んできたという事でしょう。
①徹底的に走り込みをして基礎体力や下半身強化。
②豊富な練習量。練習は毎日。
③寝技。監督の寝技を鍛え上げたとのコメント通り、決勝戦でも寝技に力を入れていることが伺えました。
きっと、こうした努力に支えられ、『これだけやってきたのだから負ける筈がない』という自信を持っていたのではないでしょうか。
決勝戦では活躍出来ませんでしたが、今年の1年生には、佐俣選手(神奈川・浜岳中)という好選手が入学。準決勝までは活躍していました。中学時代も横須賀から平塚まで毎日通っていたガッツを感じる選手です。敬愛に入学した芳田選手(神奈川・相原中)もそうですが、神奈川の中学から九州の高校に入学するのは勇気がいることだと思います。見方を変えれば、両校の監督がそれだけすごい熱意をもって勧誘しているということだと思います。
準優勝の敬愛も、1年生3人のチームながら決勝進出は立派です。大将の岡選手も積極的な試合運びで好感が持てました。今後益々強くなっていくと思います。
一方男子は、優勝候補の国士舘(東京)が優勝しました。
決勝の相手は、修徳(東京)を破った東海大相模(神奈川)でした。
決勝のキーポイントは、五十嵐選手と蓮池選手の試合だったと思います。
この2人は半年前の若潮杯で対戦して蓮池選手が一本勝ちしています。五十嵐選手は1人抜いて2人目、しかもケガで試合から遠ざかっていました。東海大相模にしたら、ここで更に抜かれるシナリオは描いていなかったのではないでしょうか。
一本決まった時の蓮池選手には無念さが溢れていました。
五十嵐選手は次の副将とも引き分ける活躍でした。元々ユース・オリンピックの金メダリストでもあり、栃木・芝崎道場から国士舘中⇒国士舘高。昨年も遠藤選手、小川選手と共にレギュラーでした。
これで国士舘は昨年に続いて2連覇を達成しました。
敗れた東海大相模は、去年からのレギュラー富沢選手(埼玉・新井道場⇒田島中;若潮杯では国士舘のポイントゲッター小川選手に勝利)が出場できなかったのも響いたと思います。収穫としては、エース倉橋選手が、182㌢120㌔という大きな体ながら運動神経の良さを感じさせる動きが印象的でした。燕返しや体さばき、決まったと思っても最後に体をひねってポイントを回避してしまう等、重量級選手では非凡なバランスの良さで昨年よりかなり成長していることが伺えました。
間もなくインターハイが開催されます(8/9~8/13 於秋田県立武道館)。
インターハイはルールが違うため(抜き勝負ではない。代表戦は大将に限らず誰が出ても良い。特に女子は3人制)、また違った展開になるかと思います。
8月は世界選手権はじめ、小・中・高校の全国大会が開催されます(中学は関東大会も)。今から非常に楽しみにしています。正々堂々熱い闘いを期待したいですね。
平成23年8月4日
【第83号】
みなさん、こんにちは。
今回は、いつもなら本題の後にご紹介しています、柔道関連テレビ番組の紹介です。
私自身、この番組について今日知ったのですが、放送予定日まであまり日が無いため、より早くご紹介した方が良いだろうと思い掲載させて頂きます。
◆番組紹介
『本格討論FACE』
7/31(日) 18:00~18:55
BS11
テーマ
「柔道と人間教育」
柔道家であり教育者でもある山下氏。
自身が設立した大学柔道部から多くの五輪選手を輩出している了徳寺氏。
スポーツジャーナリスト第一人者の二宮氏の3人が柔道を通した人間教育論を展開。
スポーツ(武道)が担う教育的役割について徹底討論します。
出演者
山 下 泰 裕(東海大学体育学部学部長・ロス五輪金メダリスト)
了徳寺 健 二(了徳寺大学理事長)
二 宮 清 純(スポーツジャーナリスト
以上が番組の紹介記事です。
山下氏は、改めてご紹介するまでも無いと思いますので、割愛します。
了徳寺氏については、簡単にご紹介します。学校法人了徳寺学園の理事長であり、医療系専門学校などを経営。別法人として了徳寺大学があり、こちらも理事長。了徳寺学園柔道部は、各大学を卒業した優秀な選手が、柔道に専念できる環境にあります。8月のパリ世界柔道選手権には、男女計6人の代表選手が同学園から選出されています。また、了徳寺学園柔道クラブという、小学生~一般までを対象とした柔道クラブもあります。了徳寺理事長自身、川崎製鉄で選手や監督経験のある柔道家です。
私自身、どんな内容かは解りませんが、楽しみにしています。
興味がありましたら、是非ご覧になってみてください。
平成23年7月26日
【第82号】
みなさん、こんにちは。
合宿お疲れさまでした。
我が家は息子が当日体調を崩し、残念ながら欠席となってしまいました。皆さまにご迷惑をおかけする事となり、大変申し訳ありませんでした。
息子ももちろんですが、私自身もとても楽しみにしていただけに非常に残念でした。
話は変わりますが、先日和光市駅でレスリングの伊調馨選手を見かけました。私服でしたし、63キロ級ですから特別大きい訳ではなく誰も気づいていないようでしたが、オリンピック2連覇、世界選手権6回優勝(共にまだ継続中)という、吉田選手と共にレスリング界のスーパースターです。やはり、体つきが並みの選手とは違いました。
その日は、和光市総合体育館で全日本社会人レスリング選手権大会が開催されていたので、きっとその帰りだったのでしょう。
あの体つきやレスリングの試合ぶりから、きっと柔道の道を選んだとしても大成しただろうと感じました。
さて、今日のテーマは『マルチャン杯関東大会』です。
7月3日(日)に東京武道館にて開催されました。
この大会は開場時間が7時15分と早いため、早朝から東京武道館の周囲を長蛇の列ができます。山崎道場の場合、今年は第1試合という事もあり6時半に現地集合でした。
『マルちゃん杯』という名前がついているように、東洋水産株式会社と東京都柔道連盟が主催しています。東洋水産は、全日本柔道選手権の特別協賛など柔道に注力されている会社です。実業団の柔道部も、かつては大熊政彦氏(世界選手権銀メダル、大垣日大高⇒東海大⇒東洋水産⇒大垣日大高教)、関根英之氏(世界選手権代表、作新学院高⇒東海大⇒東洋水産)や越野忠則氏(世界選手権優勝、白糠高⇒東海大⇒東洋水産⇒国際武道大教)等の国際級の選手がいました。
この大会も無料で参加できる、ありがたい大会です。全国を7地区に分けて開催しており、今回の関東大会だけでも、小学生188チーム、中学生男子136チーム、中学生女子87チームもの参加がありました。応援団等をを含めると1万人近い人数となる大規模な大会です。
山崎道場は、3年前、一期生が4年生の時に初めて参加し、以来毎年参加しています。
試合は団体戦のみ、小学生は学年や性別関係無く、体重順に軽い方から5人並ぶ点取り戦です。よって、オール6年生のチームや、学年落ちのチーム、また巨漢揃いのチームなど様々です。
今年の山崎道場は、6年生がいないため5年生4人と4年生1人の、いわゆる『学年落ち』軍団です。
初戦の対戦相手は6年生2人・5年生3人、体重も全員が少しずつ重く、トータル55キロ(1人平均11キロ)重いチームでした。
開会式終了直後、いよいよ試合開始です。
整列したところ、確かに相手チームが一回り大きく見えました。
まず先鋒戦です。終始攻めていましたし、押さえ込みにも入りましたが、惜しくも有効までに至らず引き分けでした。
次鋒戦はこちらが一方的に技を仕掛けていましたが、技に入ったところを浴びせ倒されるような形で返されて技ありを取られ優勢負けでした。負けはしましたが、良く攻めていました。
中堅戦は、双方攻め合う好勝負でした。先に有効を先取して、最後は横四方固で一本勝ちしました。これで1対1ながら内容でリードしました。
副将戦は実力的には相手が上だと感じましたが、相手の攻めを凌いで一瞬のチャンスを逃さず袈裟固で一本勝ちしました。
大将戦は、開始早々支え釣込足で技ありを先取。その後も攻めて最後は内股技ありで合わせ技一本勝ち。トータル3対1で勝ちました。
2回戦の相手は、神奈川県の強豪道場でした。
やはり実力差はいかんともし難く、0対5で敗れました。
もちろん負けは悔しいですし、反省点もありますが、一回戦突破した事で来年以降につなげてくれたらと思います。
全体の試合結果は以下の通りです。
【小学生】
優勝 春日柔道クラブ(東京)
2位 朝飛道場 (神奈川)
3位 無心塾 (茨城)
3位 吉田道場 (東京)
5位 松前柔道塾 (東京)
5位 寒川柔友会 (神奈川)
5位 鈴木道場 (東京)
5位 臥牛館 (東京)
【中学生男子】
優勝 国士舘 (東京)
2位 川口戸塚 (埼玉)
3位 浜岳 (神奈川)
3位 修徳 (東京)
5位 高尾警察 (東京)
5位 足利第一 (栃木)
5位 足利協和 (栃木)
5位 秋葉道場 (千葉)
9位 臥牛館 (東京)
9位 神明 (神奈川)
9位 陽南 (栃木)
9位 相原 (神奈川)
【中学生女子】
優勝 相原 (神奈川)
2位 渋谷教育学園渋谷(東京)
3位 修徳 (東京)
3位 帝京 (東京)
以上のチームが9月19日に開催される全日本選抜少年柔道大会への出場権を得ました。
小学生で言えば、東京や神奈川の有名チームの強さもさることながら、茨城県のチームが良く鍛えられており、動きの良さが目立ちました。
また、中学生男子で2位となった川口戸塚は、越谷の道場出身者が3人、武里が1人というチームでした。今後、関東大会や全中でも頑張って欲しいと思います。
中学生女子は、準決勝まで試合会場が分かれており、わかりませんでしたが、相原と渋谷という優勝候補が順調に決勝に進出しました。
3人戦の為、やはり核になる有力選手がいるチームが強いと感じました。
今回改めて感じたのは、やはり体格・体力の違いでした。
山崎道場は全体的に細身の選手が多く、技術的にはすばらしい選手も多いですが、体力負けしがちです。
強豪チームは、仮に身長が同じでもがっしりした体つきの選手が多かったと思います。
練習に加えて、ご指導頂いている『挨拶』・『おかわり』・『早寝』を励行し、体幹の強い立派な体を作りましょう。
平成23年7月12日
【第81号】
みなさん、こんにちは。
連日暑いですね。
暑いと体調の維持管理が難しいだけでなく、集中力も途切れがちです。いつも以上にケガに注意しましょう。
お蔭さまで、この柔道ニュースも80回目を迎える事が出来ました。
引き続き宜しくお願いします。
さて、今回のテーマは『卒業⑤・東』です。
5年男子の東(あずま;これまで同様親しみを込めて敬称を略させて頂きます)が、中学受験のため山崎道場を卒業しました。
既に入門していた兄の晴君に続いて、幼稚園の年中組で入門、今日まで6年以上の長きにわたって頑張り、活躍しました。
私は1年生の9月から知っていますが、当時からとても1年生とは思えない、『すばらしい取り組み姿勢』、『高い運動能力』、『綺麗な打ち込み』、『俊敏な動き』、『技のキレ』、『小柄ながらも力強さ』を持ち合わせていました。
文字通り、当時から山崎道場の模範生だったと思いますし、誰もがその真摯な姿勢に感心していたのではないでしょうか。
2年生の時、東は埼玉県の紅白戦で5人を抜き、山崎道場初の県の強化選手に選ばれました。
当時から背負投を武器(得意技)に、大きな相手にも果敢に攻めて、ダイナミックに投げていました。
圧巻は、2年生の11月に開催された南埼玉郡市大会でした。小柄ながら、無差別で個人優勝という快挙を成し遂げました。
しかも、準決勝と決勝は、縦横大きな、倍はあろうかという重量級選手を相手に見事な試合ぶりで勝利しました。間近で見ていましたが、鳥肌が立つ程感動した事を覚えています(準決勝は背負投げ技有、決勝は判定)。
単なる結果でなく試合内容重視でご指導される山崎先生が、『今日の試合は修正する箇所が見つからない』とおっしゃる程、すばらしい出来でした。
歴史も浅く、練習日も少ない道場で、あれだけの選手はなかなか出て来ないのではないかと思いました。
そんな東でしたが、2度程ケガで練習できない時期もありました。
東は山崎道場の思い出について、辛かった事は、ラントレとケガで練習出来なかった時だと答えています。
最初は2年生の春頃、右太腿の肉離れでした。
打ち込みや自由練習が出来ないので、先生から腕立て伏せの指示が出ました。
黙って始めましたが、しばらくして見てみると、まだやっています。結局その日は600回やったと聞きました。
普通の子なら、続かなくなってすぐ止めるか、弱音を吐いて駄々をこねる年頃です。この事一つとっても、やっぱりこの子は凄いなと思いました。
2度目にケガをしたのは肘でした。この時は完治までにしばらく日数を要しました。それでも、休む事なく練習に来て、やれるトレーニングを一生懸命やっていました。
続いて、楽しかった思い出も紹介します。
答えは、みんなで寝泊まりした合宿との事でした。夜遅くまでみんなで話をしたり、ふざけたりした事がとても楽しかったようです。
このような天真爛漫さも東の魅力の一つだと思います。
今回東が抜けるのは、とても寂しい事ですが、致し方ありません。
東の集中力や真摯な姿勢があれば、勉強もきっと頑張れると思います。
どうか勉強でも成果を上げてくれるよう祈念しています。
そしてまたいつの日か、畳の上のあの勇姿を見せて欲しいと願っています。
【柔道関連テレビ情報】
第60回全日本学生柔道優勝大会
7月10日(日) 20:00~22:00
BS11
6月24日~26日に開催された大会の中継です。
既に結果は出ていますが、学生のトップ選手同志の手に汗握る熱い戦いをご覧ください。特に団体戦独特の大声援と(会場の雰囲気がテレビでどこまで伝わるかはわかりませんが)、試合の流れなど、自分が選手になったつもりで心理状態を考えながら見るのも興味深いものです。
中継は、男女の準決勝と決勝の模様を放送します。
どうぞお楽しみに。
平成23年7月2日
【第80号】
みなさん、こんにちは。
一気に蒸し暑くなりましたね。こんな天気もそうそう続かないでしょうが(続いてもらっちゃ困ります)、まだ6月というのにここ3日間は異常です。
私自身、連日の不摂生と睡眠不足からか、かなり身に堪えていますし、個人的には、真夏よりもこれからの半月位の方が苦手です。
でも、こんな時に頑張れるか否かが勝負の分かれ目。頑張りましょう。
さて、今日のテーマは『夏合宿』です。
今年の会場は栃木県足利市に決まりました。例年場所探しが大変なのですが、今年もなかなか良い場所が見つからず、どうしようかという声を聞きました。ちなみにこんな施設もありますよと提案させて頂いた手前もあり、少しご紹介します。
◆柔道場
道場の内装は上尾の武道館と似たような造りです。上尾ほどの広さや新しさはありませんが、畳は256畳あり十分な広さと観覧席もあります。柔道場仕様で畳がずれることもありません。思う存分練習に打ち込んで下さい。
◆宿泊
上尾と同じで公共の研修施設なので、部屋の掃除や布団の上げ下げなどやるべき事はあります。しかし、子供達にとっては、仲間と一緒に一夜を過ごすのも楽しいものです。柔道以外でも道場の想い出の1ページとしてくれたらと思います。
◆遊び
日曜日の午後は、近くのプールで遊ぶ企画があるそうです。渡良瀬川の河川敷にある、広大なプールとの事です。上尾のようなレジャー設備のあるプールは、これまた上尾と一緒で夏休み期間にならないと開園しないのですが、こちらのプールはひと足早く営業開始していました。
これも良い思い出になってくれたらと思います。
◆足利市について
栃木県の南西の端に位置し、群馬県との県境にあります。電車の場合、越谷からは東武伊勢崎線で一本、『足利市駅』で下車します。足利駅(JR)と足利市駅(東武)とありますので、注意して下さい。施設へは足利駅からの方が近いですが、越谷からは足利市駅が便利です。特急を使わなくても1時間15分程です。車の場合、最近北関東道が開通したので、浦和インターから1時間程度ではないかと思います。
足利は昔ながらの歴史と文化の街で、人口は15万5千人程です(私が子供の頃からあまり変ってていません)。
足利と言えば、古くは『足利学校』が有名です。歴史の教科書でご記憶されている方も多いかと思いますが、フランシスコ・ザビエルが『日本の中で最も大きく、最も有名な坂東の大学』と書いて海外にも伝えた日本最古の総合大学と言われています。
また、室町時代の将軍足利氏の出身は足利という説もあります(これは3ヶ所説があり、真偽の程は私は解りません)。
今では宇都宮に本店のある足利銀行も、その名の通り足利が発祥の地であり、かつては本店所在地でした。
昔から、栃木県と言っても足利市は、佐野市や群馬県の太田市、桐生市、館林市と文化的に比較的近い関係があり、話し言葉や繊維産業が盛んだった点など、栃木県の他地域以上に近いものがあります。
また、足尾銅山鉱毒事件の渡良瀬川もこの足利市を流れています。
歴史的な話はこの位にして、割と最近の話をします。
詩人・書家として知られる相田みつを氏も足利の人です。東京・有楽町の東京国際フオーラムには『相田みつを美術館』があります。
また、森高千里さんや松浦亜弥さんも歌った『渡良瀬橋』という曲も足利が舞台になっています。歌詞にでてくる、『渡良瀬橋』や『八雲神社』等は実在しますし、『夕日の綺麗な街』は『渡良瀬川』の土手から見る事をお勧めします。
また、最近では『足利フラワーパーク』が藤の花を始め有名になり、遠くからもたくさんの人が来場されています。
近隣では、佐野市に『佐野厄除大師』や『佐野プレミアムアウトレット』があり、人気を博しています。
◆足利市と柔道
足利には現在市内に5つの道場があり、昔から柔道が盛んです。古くは石井勇氏が早稲田大学のキャプテンとして第2回全日本学生柔道優勝大会で優秀選手に選ばれたり(昭和63年の第37回大会では山崎先生も優秀選手)、その弟の千秋氏もブラジル代表としてオリンピック銅メダルを獲得されています。ちなみに、石井家は全員で何段か数え切れないと思う程の柔道一族です。
以前当欄でご紹介したコバセビッチ氏も、かつてこの足利で修行していました。
また、『修練塾杯』は各地から凄い人数が集う、大きな大会です。
最近では、去年の全日本学生体重別団体戦で優勝した東海大で、白鴎大足利高校出身選手が3人出場し活躍しました。シニアでは、今年の全日本選手権にも2人の卒業生が出場していました。
一方、一昨年の全国小学生学年別柔道大会で6年男子50㌔超級チャンピオンになった太田選手は、現在足利一中の2年生です。更に去年関東中学校柔道大会で強豪揃いの中90㌔超級で優勝した足利一中の石井選手(全中は3位)も、現在白鴎大足利高の1年生です。
このように足利は柔道も盛んであり、埼玉県の強豪道場である、会田道場さんや志陽館さんも、時々足利に出稽古に来ています。
今ご紹介した数々の優秀選手が試合や練習で汗を流した道場で、今回合宿が開催されます。
たまには少し足を伸ばして、環境の変わったところで練習するのも良いものではないかと思います。
◆最後に
夏の暑い時期ではありますが、ケガ無く良い稽古が出来て、柔道以外でも楽しい思い出が作れたらと願っています。是非とも体調を整えて参加しましょう。
平成23年6月24日
【第79号】
みなさん、こんにちは。
今週末(18日から)は、ブラジル・リオデジャネイロでグランドスラム大会が開催されます。日本からも、ほぼベストメンバーで臨む予定でした。しかしながらケガ人が続出、杉本選手/上野選手/松本選手/中村選手等の欠場が発表されました。男子も含め、早い時期に欠場が決定した選手は替わりの選手が発表されていますが、直前の選手は欠員のままとなります。
柔道は激しい競技だけに、ある程度ケガの危険はつきまといますが、7階級のうち、これだけ多くの選手が欠場するのも記憶にありません。当欄でも何度か触れましたが、たくさんの試合に出続けなければならない現在の制度の影響も懸念されます。
残念ですが、早く治して世界選手権には元気な姿を見せて欲しいですね。
さて、今回のテーマは『埼玉県小学生学年別柔道大会』です。
平成23年6月12日(日)に埼玉県立武道館にて開催されました。
この大会は、5年生と6年生は第8回全国小学生学年別柔道大会の埼玉県予選も兼ねており、優勝者は8月の全国大会に出場出来ます(今年の会場は大阪)。
大会概要は次の通りです。
◆出場資格
・1年~4年生
学年別男女別で各道場1名ずつ出場可能。
・5、6年生
各々2階級に分けて各支部の予選を行い、上位2名が出場可能。
◆試合
・3分間
・GS無、僅差の旗判定。
結果は以下の通りです(優勝者/敬称略)。
【1年男子】
向原(川口柔道連盟ク)
【1年女子】
鈴木(会田)
【2年男子】
野村(舟川)
【2年女子】
干場(越谷柔道会)
【3年男子】
井上(妻沼)
【3年女子】
五十嵐(五十嵐)
【4年男子】
澤口(志陽館)
【4年女子】
高橋(三郷)
【5年男子45㌔以下】
川田(草加柔道会)
【5年男子45㌔超】
金野(志陽館)
【5年女子40㌔以下】
大室(寺沢)
【5年女子40㌔超】
田代(加須)
【6年男子50㌔以下】
折原(舟川)
【6年男子50㌔超】
大野(舟川)
【6年女子45㌔以下】
富沢(新井)
【6年女子45㌔超】
都(五十嵐)
優勝したみなさん、おめでとうございます。
個人的な感想ですが、『強い選手はやはり強い』でした。優勝候補と思われた選手が比較的順当に結果を残していたと思います。ライバル達にマークされ、優勝候補というプレッシャーとも戦いながら、しっかり結果を残す姿は、小学生ながらすばらしいと感心します。
特に5年・6年の選手は、全国大会の場で自身の力を十分発揮できるように準備して下さい。ご活躍を祈念しています。
また、惜しくも敗れた選手も、しっかり目標を定め、リ・スタートしましょう。小学生は『1年間』で長足の進歩を遂げる可能性を秘めています。
また、本大会だけで言えば6年生は最後になりますが、中学・高校...、まだまだ道のりは長いです。一歩一歩着実に前進するために、長期目標と短期目標を立ててみる事をお勧めします。
平成23年6月16日
【第78号】
みなさん、こんにちは。
今年は例年より12日も早く梅雨入りしました。しかも6月とは思えない寒い日もあれば、30度近い暑い日もありで、体調を崩し易い状態です。
今年は特にこのような変わり易い天候が多いようです。気をつけましょう。
さて、今日のテーマは『南埼玉郡市少年柔道大会』です。
試合は、5月29日(日)春日部市武道館で開催されました。
今年は18道場と7中学がエントリーして熱戦が繰り広げられました。
結果は以下の通りです。
(小学生のみ、敬称略)
【小学2年男子】
1位 神崎(山崎道場)
2位 鈴木(春柔会)
3位 斎藤(宮代)
3位 新海(育徳館)
【小学2年女子】
1位 干場(越柔会)
2位 青木(誠心館)
3位 上原(幸心館)
3位 根岸(幸心館)
【小学3年男子】
1位 柏田(育徳館)
2位 ニコイ(春柔会)
3位 山下(山崎道場)
3位 鈴木(幸心館)
【小学3年女子】
1位 松本(越柔会)
2位 前嶋(山崎道場)
3位 杉野(山崎道場)
3位 上原(幸心館)
【小学4年男子】
1位 高橋(育徳館)
2位 山下(育徳館)
3位 奈良(柔志館)
3位 増田(春警柔)
【小学4年女子】
1位 山口(山崎道場)
2位 梶(久喜柔)
3位 大川(幸心館)
3位 針谷(久喜柔)
【小学5年男子】
1位 上原(幸心館)
2位 松本(越柔会)
3位 島田(育徳館)
3位 柏田(育徳館)
【小学5年女子】
1位 堀井(武里)
2位 昼間(講武館)
3位 増田(春警柔)
3位 成田(育徳館)
【小学6年男子】
1位 斎藤(育徳館)
2位 金田(蓮田柔)
3位 千葉(久喜柔)
3位 深井(春柔会)
【小学6年女子】
1位 奈良(柔志館)
2位 鈴木(蓮田柔)
3位 鈴木(春警柔)
3位 矢島(武里)
入賞したみなさん、おめでとうございます。
大会前の当欄で、ベストを尽くして頑張って欲しいと書きました。
結果は如何でしたか?
持てる力を出し切る事は、難しいものです。更には、練習で出来る事しか試合では出来ません。勝った人も負けた人も、現時点の課題が見つかったと思います。更なる成長を目指して、日々の稽古に励みましょう。
平成23年6月4日
【第77号】
みなさん、こんにちは。
いよいよ明日は南埼玉郡市大会です。
みな各々のベストを尽くして頑張りましょう。
さて、今日のテーマは『全少から学ぶ』です。
『全少』とは『全国少年柔道大会』の略で、毎年5月5日に講道館で開催される小学生の全国大会です。
各都道府県の予選を勝ち抜いた代表1チーム(開催地東京は2チーム)が今年の日本一を争う団体戦、それと団体戦チームから4年生・5年生で一人と6年生で一人出場資格が与えられる個人戦があります。
昭和56年に始まり、今年で第31回になります。かつては、中村3兄弟や谷亮子選手、井上康生選手、現役では、今年の全日本の決勝を争った鈴木選手や穴井選手など多くの優秀な選手を輩出している大会でもあります。
ここでは団体戦をご紹介します(敬称略)。
団体戦は、神奈川県代表の朝飛道場と大分県代表のUSA s.j.c(宇佐少年柔道クラブ)の決勝となり、①-1の内容差で朝飛道場が優勝、朝飛道場は4連覇という快挙達成です(昨年の3連覇が史上初で、今回それを更に更新)。
と、このように書いてしまうと『今年も朝飛道場が優勝したんだね』で終わってしまいそうですが、今年はこれまでと事情が違いました。
これまでの朝飛道場は、全体的に大型で、しかも浅野選手(現東海大相模中3年)や辻選手(現東海大相模中1年)のような、いわゆる『大エース』がいました。確実に1点計算できる選手に加え、他の選手も身体が大きく強力布陣でした。
しかし今年のチームを見ると、次鋒の賀持選手は大きいですが、他の選手は鍛えられているとは言え、サイズは普通の小学生に近い体格で、この大会に出てくるチームの中では小柄です。
先鋒(5年)39㌔
次鋒(5年)58㌔
中堅(6年)37㌔
副将(6年)42㌔
大将(6年)59㌔
平均 47㌔
特別体格にも恵まれず、昨年までのような大砲も不在の中、全国の精鋭チーム相手に勝ち上がるのは至難の業です。今回優勝できた要因について感じた事を綴ってみたいと思います。
①前向きな姿勢
柔道は一対一で戦う競技ですが、団体戦は『流れ』も大事です。
勝ち負けという結果以前に、覇気のある姿勢が勢いを産みます。
特に先峰はそうで、かつて4連覇した時の東海大は、中西選手(後の世界チャンピオン)が先峰でした。中西選手は、71㌔級ながらポイントゲッターであり、佐藤監督から『火の玉小僧』と言われる程のファイターでした。
今大会は、学年順・体重順に配列するため、意図的に元気者を先峰という訳には行きませんが、結果的には元気な5年生2人で流れを作るチーム構成だと思います。その他の選手も前に出る柔道、大きい相手にも果敢に攻める姿勢が大変印象的でした。
②チーム一丸
団体戦ですから、程度の差こそあれ、相手チームと相対した際に、算段すると思います。
一人ひとり、この試合は勝てそうだとか、分が悪そうだとか、ここは絶対一本勝ちを期待したいとか、この相手には1点やっても仕方ないとかです。
優勝出来た要因として、思惑通り行かず、例え誰かが負けたり引き分けたりしても、他の選手が取り返す、そうしたチーム一丸の気持ちが試合にも出ていたように思います。
③最後まで諦めない気持ち
決勝は前2人がポイントを取るまでに至らず引き分けでした。相手の副将と大将は強力メンバーなので、前で貯金が出来なかった時点で嫌な雰囲気が脳裏を過ぎったのではないかと想像します。しかしながら、それを断ち切ったのが中堅で、見事に寝技で一本勝ちでした。
続く副将は、ポイントを取られはしたものの最後まで粘り、優勢負け。もしもこの副将戦一本負けで1-1の代表戦となったら、厳しかったかもしれません。
④寝技
混戦の決勝戦、最後に物を言ったのが寝技でした。中堅戦での一本勝ち、大将戦での引き分けともに、手に汗握る寝技の攻防がありました。
特に大将戦は、大きな相手にリスク覚悟で積極果敢に攻めていく姿勢、力と力の攻めぎ合い、最後までどちらに転ぶか判らない熱戦でした。
こんな試合を、チームの応援席で観戦できたら感動するでしょうね。もちろん、全国優勝のかかった大将戦、それも①-1で相手はデカイときていますから、親御さんは心臓が飛び出さんばかりではなかったかと思います。
ちなみに、勝ち上がりは以下の通りです。
1回戦 ②-2
2回戦 4-1
3回戦 2-1
準決勝 2-1
決勝 ①-1
優勝チームがこれだけ接戦続きで勝ち上がるのもめずらしいと思います。
運も味方した所もあったかもしれません。でも、諸々全て日頃の稽古の積み重ねの結果だと思います。
2年前に茨城県の超大型チームと争った決勝戦も大熱戦でしたが、今年もすばらしい少年達の姿を見せてもらいました。
みなさん、おめでとう。そして、ありがとう。
平成23年5月28日
【第76号】
みなさん、こんにちは。
最近、私が通勤している電車は節電の影響からか車内は薄暗く、かなり蒸し暑いです(地下鉄ですが蛍光灯が1本おきに間引きされています)。読書しても目が疲れるし、出勤前に汗をかいてしまい、会社に着いてからもしばらく汗が引きません。聞けば他の電車も似たような状況のようです。今からこうでは夏が思いやられますが、みなさんも、どうか体調管理には気をつけて下さい。
さて、今日のテーマは『南埼玉郡市少年柔道大会(紹介)』です。
5月の最終日曜日(29日)、春日部市民武道館にて開催が予定されています。今年の試合要項はまだ解らないので、昨年ベースでご紹介します。
まず、大会名にある『南埼玉郡市』ですが、これは『埼玉県柔道連盟』の下部組織である支部の名前です。
『南埼玉郡市』に所属するのは、春日部市柔道連盟、八潮市柔道連盟、蓮田市柔道連盟、久喜地区柔道連合会、越谷市柔道連盟(順不同/敬称略)で、この大会には地元の中学も参加します。昨年は全部で18の道場と、5つの中学が参加しました。
試合は個人戦のみで、学年別、男女別に行われ、小学2年生から中学3年生までが対象です。但し、小学1年生については、所属団体及び保護者の責任の下、小学2年生の部に出場させる事ができます。
体重区分はありませんが、予め体重を申請し、所属道場や体重をベースに組み合わせを振り分ける工夫がされています。他に前年度3位までの成績上位者はシードされ、準決勝までシード者同士が対戦しないように配置されます。
試合は国際試合審判規定に『少年大会申し合わせ事項』(後ろ襟を握ることや両膝をついた背負投が禁止など)を加えて実施されます。トーナメント方式で、小学生は試合時間2分(中学生は3分)、有効または指導2以上のポイントが無い場合、旗判定で勝敗を決定します(中学生の決勝のみゴールデンスコアによる延長戦実施)。
また、各道場毎の出場人数の制限はありません。昨年度は学年にもよりますが男子は30名から40名程度、女子は15名から20名程度がエントリーしていました。
山崎道場の場合、全員参加の試合は、今回の大会と、さいせつ東部地区大会(11月初旬頃)、越谷市民体育祭(9月後半)です。他に希望者を募る大会としては、ひのまるキッズ関東大会等。代表者が出場する大会は、埼玉県選手権、埼玉県紅白試合、学年別予選等があります。
試合は日頃の練習の成果を試す場ですが、特に小学生の場合勝敗以上にまずは礼法始め試合態度がしっかりしている事が大事だと思います。
みなベストを尽くして頑張りましょう。
平成23年5月16日
【第75号】
みなさん、こんにちは。
楽しみにしていたゴールデンウイークも、終わってみればあっという間ですね。
5月と言えば新緑の季節。都心の緑も良いですが、出来れば郊外に、それも雨の翌日の良く晴れた日に行きたいですね。
今日は私の好きな詩を一つ紹介します。
ふらんすへ行きたしと思へども
ふらんすはあまりに遠し
せめては新しき背広をきて
きままなる旅にいでてみん
汽車が山道をゆくとき
みづいろの窓によりかかりて
われひとりうれしきことをおもはむ
五月の朝のしののめ
うら若草のもえいづる心まかせに
この詩は、今から百年位前、1913年の萩原朔太郎氏27歳頃の作品です。
朔太郎氏は、群馬県前橋の出身。フランス文学に憧れ渡仏を希望しましたが、両親に反対され断念します。船で片道1ヶ月以上もかかる時代の話です。
私は、文学的な事は良くわかりませんが、とても美しい詩だと思います。高校時代にこの作品に出会い、今でも時折思い出す、そんな作品の一つです。
さて、今日のテーマは『柔道をこよなく愛した外国人』です。
東海大卒のラドミール・コバセビッチ氏をご紹介します(恐縮ですが以下彼と略させて頂きます)。
彼は、1954年に旧ユーゴスラビアで生まれ、首都ベオグラードで山本氏という東洋大OBの日本人に柔道を習いました。山本氏はその素質にほれ込み、彼はその後2度にわたり日本に滞在します。
私はある事から、彼の存在をかなり以前から知っていました。
それは彼が最初に来日した際、山本氏の紹介で同じ東洋大OBの指導している栃木県足利市の道場で稽古していた事に起因します。
その当時、私の父は近隣の他の道場でしたが、彼が地元の大会で『××センパイ、ガンバレ!』と大声を張り上げて応援していた事などを聞かせてくれました。また、当時の強さは既に全日本級だったそうです。当時、大学のトップクラスで活躍した選手が、卒業して地元に戻ってきたのですが、『彼は全日本級だ。オレの技は通用しない。逆に振り回されてしまう』と話していたそうです。
その後一旦帰国し、次に来日して修行したのが、ご存知東海大です。それも短期間滞在した訳ではなく、4年間在学し卒業しています。
東海大では彼の方が年齢は上でしたが、あの山下氏の1年後輩として入学しました。4年生も含めほとんどの学生が年下であり、まして全く習慣の違う東欧人ですから、大変な苦労も想像できます。
大学時代の彼は、山下氏と共に2枚看板として大活躍、1年からレギュラーとなり、東海大の団体戦初優勝に貢献しました。以来卒業まで4連覇を全て主力選手として経験しました。もちろん一人だけで出来る事では無いですが、未だに誰も成し得ていない学生柔道界の記録だそうです。
身長198㌢体重125㌔、重量級でもアンコ型では無く、しっかり2本組んで豪快な技を繰り出し、寝技にも長けていました。『力では無く技で勝ちたい。きれいに勝ちたい』と常に目標にしていました。私は足利時代は知りませんが、学生時代の強さは強く印象に残っています。当時、三羽烏と言われた山下氏、吉岡氏(中央大)、松井氏(筑波大)など一部の選手を除けば、並み居る大学のレギュラーを子供扱いする位、実力差がありました。
また、柔道だけでなく授業も常に一番前で受ける模範生だったと当時の佐藤監督もコメントされています。
国際大会でも活躍し、1979年のパリ・世界選手権3位、翌年のモスクワ・オリンピックでも3位(銅メダル)になっています。確か、この時はブルガリアのザプリアノフ選手に掬い投げでポカ負けでした。日本(山下氏)が出場しない大会で、優勝候補と目されていただけに残念でした。
五輪後は、ニューヨークに20年程滞在(当時祖国は内戦)し、高校で日本語を教えていたそうです。しかしながら、5年前の2006年6月、52歳という若さで癌のため亡くなりました。
ベオグラードで行われた葬儀には、東海大を代表し山下氏が参列されました。
学生時代、彼は山下氏に自分の生き方を次のように語っており、山下氏はこの言葉に強く影響を受け、30年近く経過した葬儀の際もこの言葉を思い出されたそうです。
『私は、柔道家らしく。
私は、男らしく。
私は、ユーゴスラビア人らしく、人間らしく生きたい。』
彼を良く知る人は皆、『日本を、そして柔道をこよなく愛した人』と言います。
そんな彼の言葉だけに、ずっしりと心に刺さる言葉だと思います。
平成23年5月11日
【第74号】
みなさん、こんにちは。
今日のテーマは全日本選手権です。
今年も昭和の日に、日本武道館で開催、最後まで白熱した優勝争いが展開され、興味深く観戦しました。
結果は既にご存知かと思いますので、私なりの視点で感じた事を書いてみたいと思います。
①頑張れ重量級!
ベスト8に残った選手の階級別人数は、次の通りです。
100㌔超級 4人
100㌔級 3人
90㌔級 1人
100㌔超級は、18人の選手がエントリーし、これは全体の45%です。比率からみれば妥当という見方もあるかもしれませんが、『18人のうち4人しか残れなかった』という厳しい評価もあるかと思います。
②出身校別出場者数
【大学】
東海大 9人
国士舘大 8人
天理大 4人
明治大 4人
筑波大 4人
日本大 2人
福岡大 2人
中央大 1人
日体大 1人
同志社大 1人
岡山商大 1人
早稲田大 1人
龍谷大 1人
山梨学院大1人
国士舘大が6年連続して首位でしたが、東海大が7年振りに首位に帰り咲きました。
【高校】
東京・国士舘 5人
神奈川・東海大相模 4人
東京・世田谷学園 3人
神奈川・桐蔭学園 3人
奈良・天理 3人
北海道・東海大四 2人
栃木・白鴎大足利 2人
埼玉・埼玉栄 2人
福岡・大牟田 2人
青森・青森北 1人
茨城・土浦日大 1人
新潟・東京学館新潟 1人
新潟・長岡高専 1人
石川・鶴来 1人
石川・津幡 1人
富山・富山第一 1人
愛知・大成 1人
大阪・東海大仰星 1人
兵庫・育英 1人
広島・崇徳 1人
山口・早鞆 1人
宮崎・宮崎工 1人
沖縄・那覇西 1人
こちらもご参考まで。
③国際ルール
今年から国際ルールが適用され、畳も緑と黄色に様変わりしました。
とは言え、ゴールデンスコアは適用されず、試合も6分でしたので、昨年までに近いルールでした。
ローカル・ルールの是非は、ここでは割愛させて頂きます。
④本郷選手
今回すばらしい活躍を見せた選手として、2名上げます。
1人は、本郷選手です。
土浦日大高⇒中大⇒セコム⇒平成管財⇒フォーリーフジャパン。現在は名将・津沢監督(元中大監督)率いるフォーリーフジャパンに所属。兄弟とも強く、世田谷学園⇒帝京大⇒セコムでインターハイ優勝の至道氏、土浦日大⇒帝京大⇒JRAの匡道氏はお兄さん。
本郷選手は、現在近畿予選3連覇している実力者ですし、先日の福岡の選抜体重別でも、高木選手や羽賀選手に勝つ等、実績もありますが、今回は高橋選手や西山選手を破り、しかも非常に内容のある試合をしていました。本郷選手の活躍で、大会自体が非常に締まり、今大会をたいへん盛り上げた功労者だと思います。
⑤七戸選手
昨年の学生チャンピオン(九州の大学では15年ぶり)ですが、全日本の強化選手でも無いし、全日本選手権は初出場で、名前を知らなかった人も多かったのではないかと思います。
沖縄出身、那覇西高⇒福岡大、今年九州電力に入社した社会人1年生です。極真空手全日本優勝経験のあるお父さんとベルギー人のお母さん、弟の虎選手も福岡大柔道部で活躍中、妹は重量上げ高校選手権優勝というアスリート一家。193㌢107㌔の均整の取れた体、長い脚、中量級クラスのスピード。鈴木選手との試合でも、前半は優勢でした。ただ、後半バテてしまい逆転負けしました。まだ徹底的に鍛え抜かれた完成された選手という印象ではなく、それゆえに今後の伸び次第では、近い将来全日本も取れるかもしれない逸材ではないかと思いました。
⑥高橋選手・立山選手・上川選手
昨年の決勝を争ったり、世界選手権や今年の選抜体重別の覇者ですが、今回は良い所なく姿を消しました。ケガ等、原因はあろうかと思います。しかしながら、歴代の名選手は、悪い時は悪いなりの柔道をして結果を残してきた、という厳しい評価もあると思います。
⑦棟田選手
1度でも出たら一流選手と言われる本大会に13年連続出場、2位×3回、3位×3回という輝かしい成績を残している選手ですが、今年は元気なく緒戦で敗退しました。
鈴木選手と同級生で中学時代からの好敵手。ここ3年間で3位・2位・3位だけに、残念でした。
⑧穴井選手
スピードと技のキレはすばらしいし組み手もうまいと思いますが、受けの脆さも見えた試合でした。
しかし、100㌔級ながら優勝候補と言われ、マークされながらも決勝まで進んで来たことはすばらしく、実力がある事の証明だと思います。
⑨鈴木選手
6月で31才という年齢、既に今大会3回優勝、3冠も達成しており、これ以上モチベーションを上げるのは困難かと思いました。
しかし、勝ちたいという気持ち、もう一度頂点に立ちたいという執念は、誰よりも高かったのではないかと感じました。
柔道自体は全盛期の面影を無くしていますが、あの頃の柔道を追い求めていたら、きっと途中で姿を消していたと思います。現状に合わせてスタイルを変え、柔軟に対応出来た故の勝利だったのではないでしょうか。また、勝ち方は色々ある事を教えて貰った気がします。
⑩最後に
柔道が好きだから、日本人に頑張って貰い、柔道が柔道らしさを失わないで欲しいから敢えて書きます。
私が記憶しているトップ選手を上げます(順不同/敬称略)
山下・遠藤・松井
山下・松井・斎藤・正木
斎藤・正木
小川・金野
篠原・井上・鈴木
かつては、このように複数人のトップ選手が凌ぎを削っていました。
松井氏は山下氏の9連覇の陰に隠れて1度も優勝していませんし、遠藤氏や斎藤氏も優勝は1度だけです。もし今の時代、現役ならばと考えてしまいます。鈴木選手の優勝は、前文記載の通り、最大級の賛辞に該当するものと思います。しかし、若い選手にもっと頑張って貰い、柔道界全体を盛り上げて欲しいと感じます。それだけの人材はいると思います。
平成23年5月7日
【第73号】
みなさん、こんにちは。
いよいよ明日は全日本選手権です。既に組み合わせも決まり、今年はどんな試合になるか、とても楽しみです。
毎年、九段下の駅を降りると、いかにも"柔道経験者"という体つきの人達が大勢いて、その人波に沿って武道館まで辿り着くと、入口付近には、往年の名選手がたくさん...。少し待って開場。久しぶりに会った父や弟と乾杯して、パンフレットを読みながら開会式を待ちます。
もう20年以上続いている我が家の行事です。
『いつまでも続けられるよう、お互い元気でいようね』が最近の合言葉になりました。父も79歳、親孝行は何も出来ていませんが、毎年楽しみにしてくれています。
さて、今日のテーマは『高段者大会』です。毎年4月28日、全日本選手権の前日に講道館にて開催されています。
高段者とは、文字通り段位の高い人で、この試合の対象は五段、六段、七段、八段です。皆さん永年柔道に精力を注がれ、現役を退いた後も指導者として後進の指導に携わっていらっしゃる方々です。
組み合わせは、年齢や体格を考慮して、同じような人を対戦させるようにしています。と言いますのも、このクラスの方々になりますと、年齢・体格・キャリア・現在の環境等千差万別だからです。
例えば、山崎先生のように、40歳台前半の元日本代表のトップ選手で、段位を昇り詰めてきている人もいらっしゃれば、こつこつ昇段してきた、70歳台の選手までいらっしゃいます。このような状況で無作為に組み合わせたら試合にならないし、ケガも心配です。また、申し込む選手も限られてしまうでしょう。
それゆえ、配慮の行き届いたシステムだと思います。
私は、この大会の存在は中学時代から知っていましたが、平日という事もあり、見に行く機会はありませんでした。
近年は山崎先生の勇姿を拝見したかったのですが、仕事の調整がつかず実現できませんでした。
(弟がビデオに撮ってくれており、見せてもらっていました)
今年は念願かなって何とか調整がついたため、初めて観戦しました。
まず思ったのは、非常に懐かしい往年の名選手にお会い出来る事です。尤も、会えるだけなら全日本始め大きな大会に行けばお目にかかる事はできます。しかしながら、そうした人が柔道着を着て試合をする姿は滅多に見ることができません。
現役時代を彷彿させる顔・体つき・技の人もいれば、名前を聞かなければ誰か判らないほど変わってしまった人など様々です。中には、30回出場の表彰をされている人もいらっしゃり、あらためて凄い事だと感心した次第です。
また、一昨年は、私が初めて柔道を習った先生が七段で、息子が初めて柔道を習った山崎先生が六段で、それぞれ優秀選手に選ばれたのですから、不思議な縁を感じました。
今年、私の知っている(私が一方的に知っているだけですが)有名選手は以下の通りでした(抜粋・順不同・敬称略)。
みなさんお元気に試合をされていました。
【五段】
浦田剛、井上智和、鈴木貴士、桶谷忠司、弓矢竜太、
【六段】
高波善行、後藤竜二、深井茂和、阿武貴宏、岩田桂司、鉄谷竜三、土屋宏司、田代光恭、二瀬寛之
【七段】
村上修司、園田雅明、三戸範之、御嶽知昭、関山民男、岩渕公一、穴井隆信
【八段】
佐原恭輔
また、南埼玉郡市の先生方も大勢出場されていました。特に武里柔道クラブさんはたくさん出ておられ、あらためてすばらしい事だと感心しました。会場では小川先生の姿も拝見できるなど、今日来て良かったと思いました。
山崎先生は、一方的な試合でしたが、相手の選手が勝負に来なかった為、引き分けでした。
柔道は、年をとっても試合を続ける人は少ないのが現実ですが、今日出場された方々が、一年でも長くご活躍されますよう祈念しています。
平成23年4月28日
【第72号】
みなさん、こんにちは。
最近就職活動をしている学生の姿をよく見かけるようになりました。
震災の影響で一時中断していた企業側が、4月に入って活動を再開したためだと言われています。
就職は、今年も『超氷河期』だそうで、先日採用面接官をやりましたが、昨年まで以上に基準が厳しくなっていました。
早く景気が上向き、就職難が解消して欲しいですね。そのためにも、我々一人一人が頑張らなければと思います。
さて、今日のテーマは『勝つ事の難しさ』です。
先日、全日本女子柔道選手権が開催されました。
杉本選手が順当に勝ち進み栄冠を手にした一方で、最重量級の世界ランキング1位・田知本選手が緒戦で78㌔級の緒方選手に敗れるという波乱もありました。また、勝った緒方選手も、次戦で1階級下の上野選手に一本負けしました。
柔道に限らず、どんな競技でも『勝負のあや』はあります。特に、柔道のような対人競技では、相性もあるし、その日の調子に左右される事もあるでしょう。しかし、今回は特に顕著に感じました。
先程の試合結果を、もう少し振り返って見ましょう。
田知本選手は世界ランク1位が示す通り実力者です。学生選手権を4年間完全制覇など以前から活躍し、早くから大器と期待されてきました。特にここ半年程調子が良く、実績を残しています。大会前、全日本女子の園田監督がコメントされていたように、今回決勝で杉本選手と対戦したら、現時点では田知本選手が有利との声もありました。当然本人も意識していたでしょう。
『優勝候補』、手の届く所まで来た『全日本』というビッグタイトル、大学・会社両方の先輩にあたる『塚田選手』の引退と自分に対する周囲の期待、誰もが緊張する緒戦で78㌔級の世界選手権代表の緒方選手という『組み合わせ』、『直前に海外で試合』(アジア大会・金メダル)、これら諸々の要因がプレッシャーになっていたのではないでしょうか。
今回の結果は、本人は相当ショックでしょうが、早く気持ちを切り替えて頑張って欲しいと思います。と言いますのも、実績から世界選手権代表にも選ばれていました。物は考えようで、まだ運は持っています。
あの試合で、杉本選手以外の78㌔超級の選手が優勝したら、そして杉本選手が2位か3位だったら、優勝した選手と杉本選手が代表に選ばれていたかもしれません。
日本では、特に『全日本チャンピオン』は特別の存在だからです。
次に、緒方選手ですが、緒戦が田知本選手という事で、緒戦に掛ける気持ちが強かったのだと推察します。極端に言ってしまえば、緒戦に全精力を使い果たし、その戦いに勝った事で、ある種の達成感が生まれてしまった可能性はあります。上野選手は以前から有名な選手ではありますが、最近の調子はあまり良く無く、先日の選抜体重別でも敗れ、世界選手権代表からも洩れています。当然、緒方選手が一本負けする程の実力差は無いはずです。
調子を落としているとは言え上野選手は、インターハイ3連覇など輝かしい実績の持ち主で、世界チャンピオンの姉2人と比べても、素質は一番とも評され、非常に期待されている選手です。
その上野選手が選抜では同級生である大野選手に敗れました。想像ですが、選抜で負け、世界選手権代表からも洩れ、この大会に期するものがあったのではないでしょうか。昨年の男子の全日本を思い出しました。決勝に残ったのは、高橋選手と立山選手でしたが、2人とも選抜体重別で負けて、母校国士舘大学の斎藤先生から厳しく喝を入れられ、何が何でもの気持ちで闘ったそうです。
よく、力が拮抗している場合、『勝ちたい気持ちが強い方が勝つ』と言われます。選抜から全日本までは男子はひと月弱、女子は2週間しか間がありません。
ケガでもしない限り、実力が急に上下する事も無いはずです。
にも関わらず、結果は様々です。『勝つ事の難しさ』をあらためて痛感させられると共に、かつての山下選手のような、抜群の強さを持った選手がいない事も感じざるを得ませんでした。
男子の全日本も間もなく開催されます。
内容の濃い好試合を期待したいし、世界に通じる若手の台頭にも期待したいです。
【掲載誌紹介】
雑誌『近代柔道』の5月号96頁に、埼玉県紅白試合の結果が掲載されており、山崎道場の山口さき選手と神崎彪真選手が掲載されています。
あらためて、おめでとう!
平成23年4月23日
【第71号】
みなさん、こんにちは。
ここ何度か卒業生について書かせて頂きました。
こんな私ですら、懐かしさと共に色々な出来事が思い出され、感慨深い物がありました。
まして先生や奥様、卒業生のご家族はいかばかりかと...。でも、なかなか言葉にするのは難しく、思うように書けませんでした。
至らない点が多々ありましたが、どうかご容赦ください。
さて、卒業生の特集も今回が最終回、キャプテンの雄太郎です(これまで同様、敬称は略させて頂きます)。
雄太郎は、あみ同様に道場開設時(年中組の9月)に入門しました。以来、幼稚園・小学校と柔道を続け、そして、中学でも柔道部に入りました。言わば、山崎道場門下生の先駆者です。
雄太郎は、キャプテンとして常に皆の先頭に立ち、牽引してきました。子供達に疲れや気の緩みが見られた時には自ら声を出し、道場の空気を引き締め稽古の質を高めました。時には、キャプテン故に皆の代表で叱られ役になったケースもあったと思います。